2023年4月22日(土)、ビルディング・ワークショップの第2回目の授業が行われました。
初めに、先週に引き続いて個人でつくりたいもののスケッチを行いました。この1週間の生活から見つけたキャンパス内の課題や、自らの身体感覚から得た発想を具体化します。先週の案の方向性を維持しながらも、より具体的なイメージとなっていたり、さらに形態が変化した学生が多い印象でした。今回はスケッチを壁に並べて貼り付けて1人1分ほどのプレゼンを行い、先生方を含めて受講生全体でイメージの共有を行いました。
授業の後半では、それぞれのスケッチの似た要素や配置場所ごとにグルーピングを行い、そのグループ内で相談しながら方向性を定め、グループとしての提案をスケッチで表現しました。いくつかのグループは、早い段階で方向性が定まり、敷地を見学しながらさらにイメージを膨らませている様子が見られました。
授業の最後にグループごとに考えたことをプレゼンし、全体で共有しながら先生方にアドバイスをいただきました。全体的な印象として、まだ一般的な家具や小屋といった形態にとらわれているように感じました。例えば、ハンモックのような揺れる家具を作りたいグループにおいては、前後に揺れる二次元的な発想ではなく、さらに、三次元的に左右に揺れるといった一般的な家具では見られないモノやコトを考えてみたりと、もう一歩発想を飛ばしてみることがこの段階では必要だと思います。
実現可能かどうかギリギリのデザインのイメージを、実際の構造をどのように成り立たせるかということはこの授業の最も難しいことであり、最も楽しいことだと思うので、もっと発想を膨らませてキャンパス内がより魅力的になるモノを考えてみてほしいです。
次回もグループでのデザイン検討は継続して行いますが、方向性を明確にしたグループ分けを決定します。これからの1週間で自分はどういったものが作りたいのか、どういうデザインをしたいのかということを自分の中で明確にしていくためにも、スケッチや模型によるデザインイメージの具体化を繰り返してみましょう。
TA:飯濱