担当:柳澤潤 准教授
非常勤講師:野上恵子(建築家)、高橋潤(建築家)
SA:手塚梨玖
2022年7月28日(火)「ハウジングデザインスタジオ」の第14回目の授業が行われました。今週は最終提出と講評会です。ゲストクリティークとして、納谷学さん(納谷建築設計事務所)にお越しいただきました。
初めに、先生方が提出された作品に対して成績を付け、発表を行う8作品を選びました。完成された模型とシートが教室中に並ぶ様子は、かなり迫力がありました。
再度集合した後、ゲストの納谷学さんから今まで手がけた作品、主に集合住宅と自宅兼事務所の設計についてレクチャーをしていただきました。納谷さんには四年生春のスタジオを見ていただいています。来年の課題への足掛かりにもなれば、とのことでした。
今年度は、全体的に完成度の高い作品が多く、時間をかけて丁寧に取り組んだことが伝わってきました。普段から積極的に学び、真摯に課題と向き合ってきた結果だと思います。
一人当たり発表時間3分、講評時間10分の計13分で発表を行いました。以下、選ばれた8作品の模型写真です。
石井さん(左上)、石橋さん(右上)、久住くん(左下)、薗田さん(右下)
高石くん(左上)、高橋さん(右上)、田邊さん(左下)、常盤くん(右下)
以下先生方からの総評です。
高橋講師
・学年としてレベルがかなり高く、講評会もとても良いものになった。
・自分のやりたいことやアイデアを深めるだけでなく、それらを一度俯瞰的にみてみるとより多くの気づきを得られる。客観的、論理的に案を見ることも大切である。
野上講師
・全体的にレベルが高く、中間からアウトプットがよく出来ていた。
・発表まであと一歩、惜しいと思う作品も多く、この一週間の頑張りがもう少し見られると良かった。
柳澤准教授
・みんなが真摯に課題に取り組んだことがよく伝わってきた。
・良い作品が非常に多いので、作成した模型写真を敷地にはめ込み、何枚も写真を撮って必ずポートフォリオにしておいてほしい。
納谷学さん
・14週分の過程を知らずに評価をすることになったが、実際の発表を聞いてみたいと思う作品が多かった。
・自分の世界をしっかり持っていることが大切。
・敷地に当てはめて見てみたときに、印象が変わる作品もあった。
発表できなかった学生にも、先生方から個別にコメントやアドバイスをいただきました。
春学期のバーティカルレビューには、石橋さん、久住くん、高橋さんの3名が選ばれました。また、住宅課題賞には久住くんの作品が選ばれました。授業の提出物としては今回で一段落しましたが、ブラッシュアップを行い、さらに完成度を上げてほしいと思います。
最後にみんなで記念撮影をしました(撮影時に一時的にマスクを外しています)。
全14回の授業、お疲れ様でした。「商業地域に建つ集合住宅」という課題に対して、現代の社会問題を意識したものから、住まうことに対する人々の心情まで、二十数名が各々の解答を提示してくれました。課題へ応えるためには、自分の想いと提案をまっすぐに伝えられるプレゼンと図面、模型等が大切になってきます。この半年で学んだことを足がかりに、これからの課題に取り組んでほしいと思います。
○感染拡大防止のために
・教室内では、常に換気を行う・マスクの着用・距離を取るなど配慮した上で授業しています。
・教室内に二酸化炭素濃度計を設置しています。
本日は550ppm前後の数値を示しており、最大で680ppmであることを確認しました。今年度も感染者を出さずに無事授業を終えることができました。
SA:手塚