2022年7月1日(金)
第11回目の建築設計製図Ⅲです。今回は第2課題「アートギャラリー」の中間提出です。受講者の皆さんは初めてのインキングを終えて、図面の線の書き分けを意識することができたでしょうか。
前回のエスキスに比べて、今回は大きく形が変化した作品が多いと感じました。アートギャラリーという課題で、リサーチを重ねていくことで芸術的に空間を作り上げたいという想いが強くなったのでしょうか。人を呼び込むための導線と展示空間のために特徴的な形を用意してきたように感じます。どんどんスタディを重ねて欲しいです。
加えて、初めてのインキングを行ったことで図面に関する質問もかなり増えたと感じます。「立面図の線の書き分けを教えてほしい」「曲線のきれいな書き方を知りたい」などの質問が飛び交いました。ペンを使って図面をはっきり書くことで、これまで曖昧に理解しごまかしていた部分が、明確にわかるようになったというところが大きいのでしょうか。
最後に、いくつかの特徴的な作品が全体の前で紹介されました。その後、先生方の講評のなかで全体に向け「アートギャラリー」なりの設計をしてほしいという話をされていました。これは、前回の住宅設計の時のように設計している人が多いのではないかという事で、「この課題は建築の規模も用途も訪れる人の数も全く違うものであって、そうした情報から設計のやり方をしっかり考えてほしい。」とのことでした。
第2課題も着々と提出が近づいています。本格的に大きく形を変えるスタディができるのは次回で最後になるかもしれません。講評の話を糧に、自分なりの素晴らしいアートギャラリーが作れるよう思い切って挑戦してみてほしいです。
※建築設計製図Ⅲでは、2つの教室に分散し、部屋の密度を下げ、飛沫防止パーテーションを立てて個人指導を行っています。講義中は、窓を開けるなどして常時換気を行うとともに、校舎入り口での検温・アルコール消毒を実施するなどの感染対策を行っています。受講者のみなさんは日々の体調管理に気をつけ、講義中はマスクを着用し、大きな声での私語を慎むようにするなど、安全に配慮して講義に取り組みましょう。
TA – 吉村 龍太郎