2022年6月17日(金)
建築設計製図Ⅲ、9回目の講義です。今回は第二課題になってはじめてのエスキスです。敷地見学と芸術家のリサーチを経て、受講者の皆さんはどのような設計のコンセプトを考えてきたのでしょうか。
まず講義のはじめに、酒谷先生よりインキングについての説明がありました。今年度の建築設計製図Ⅲでは、中間提出と最終提出に提出する図面をドローイングペンで書いて提出します。
ドローイングペンはペン先を細・中・太と用意して使い分けるため、これから書く図面の線が断面線なのか見え掛かり線なのか、はっきり意識しながら線の太さを書き分けることになり、正しい図面を書くための練習になります。しっかり意識しましょう。
さて、エスキスでは第一課題より初回から模型やスケッチを用意してコンセプトを考える学生が多いと感じました。先生との対話では身振り手振り説明しています。
一方で、「やりたいことはたくさんあるのにどうやって空間を作っていったらいいかわからない」「複雑な敷地環境から考える事が多すぎてコンセプトがまとまらない」などの悩みを持っている学生も数多く見受けられました。様々な苦労が見え、良い設計のために試行錯誤していると感じました。
講義終了後には、坂野先生の特別講演が開催されました。ご自身の学生時代の話から、地元企業への就職、渡英のエピソードから設計事務所でのお仕事の話、そして独立した現在では地元山梨で様々な活動を行っているお話など多くの話を頂きました。
また、坂野先生のご厚意で途中、他の先生にも建築家を志したきっかけ等を話していただく場になり、普段のエスキスでは聞くことができないような話がなされ、素晴らしい講演会となりました。
坂野先生は関東学院大学出身の建築家です。今、この大学で学ぶ学生のみなさんにとって将来を考えるための刺激のある講演会になったと感じます。坂野先生、本当にありがとうございました。
※建築設計製図Ⅲでは、2つの教室に分散し、部屋の密度を下げ、飛沫防止パーテーションを立てて個人指導を行っています。講義中は、窓を開けるなどして常時換気を行うとともに、校舎入り口での検温・アルコール消毒を実施するなどの感染対策を行っています。受講者のみなさんは日々の体調管理に気をつけ、講義中はマスクを着用し、大きな声での私語を慎むようにするなど、安全に配慮して講義に取り組みましょう。
TA – 吉村 龍太郎