2022年6月10日(金)
第8回目の建築設計製図Ⅲです。前回の最終提出を終えて、今回は第2課題の発表となります。第2課題の内容は「海辺に建つ現代アートギャラリー」です。「海辺」ということで今回の敷地はみなとみらいの臨海地区に設定されています。
今回の講義では、受講者の皆さんは見学のためKGU関内メディアセンターに集合し、課題説明ののち、実際に設定された敷地に向かいました。現地では先生方から敷地の歴史、詳細な環境、都市スケールで敷地を考えていくことの大切さなどのレクチャーが行われていました。
特に、今回はアートギャラリーということで、多くの人を作品を通して魅了するための空間が必要です。遠藤先生や村山先生は、自然光の扱い方が重要になるという話をされていたのが印象的でした。
さて、この敷地は赤レンガ倉庫に向かい合う敷地です。海沿いの大きな都市広場のなかにアートギャラリーを設計することになります。みなとみらい地区はかなり現代的な都市整備が行われていますが、一方で赤レンガ倉庫をはじめとする歴史的遺構も数多く保存されています。新旧がはっきり分かれて存在しているような特徴的な敷地だと思います。
それらをふまえ「現代アートギャラリー」の設計というところで、どのような手がかりを掴んでいくのでしょうか。建築の対象となる人の範囲が広がり、人を建築に引き込むためのアプローチや特徴的なファサード、空間構成、動線計画を明確に考えなくてはなりません。
そのためには、敷地環境を丁寧にリサーチしていくのも当然必要ですし、自分の好きな現代アート作家から思想やモチーフを学んでみてもいいと思います。参考のためにさまざまな美術館に出かけ、特徴を考察してみることも重要です。皆さんの個性が溢れ出るような、色々な手がかりをぜひ見つけてみてください。
※建築設計製図Ⅲでは、2つの教室に分散し、部屋の密度を下げ、飛沫防止パーテーションを立てて個人指導を行っています。講義中は、窓を開けるなどして常時換気を行うとともに、校舎入り口での検温・アルコール消毒を実施するなどの感染対策を行っています。受講者のみなさんは日々の体調管理に気をつけ、講義中はマスクを着用し、大きな声での私語を慎むようにするなど、安全に配慮して講義に取り組みましょう。
TA – 吉村 龍太郎