2022年5月19日(木)、「建築設計製図Ⅰ」の第5回目の授業が行われました。
今回から、具体的な建築図面の課題となります。安藤忠雄さんの代表作である「住吉の長屋」の平面図の手本を見ながら、作図していきます。「平面図」の理解を深めることを目的に、実際に存在する建物の図面を模写していきます。
まず、作図の手順の説明がありました。本日の目標は、全員時間内に作図をすること、正確にメリハリのある図面を描くことでした。時間内に提出するために、次のような目安の時間が示されました。
①基準線を描く 10分 (10分)
②壁を描く 30分 (40分)
③窓・階段・扉等を描く 30分 (70分)
④床の目地を、コンクリート記号等を描く 20分 (90分)
⑤文字、寸法、枠等を記入する 20分 (110分)
⑥家具等を描く 10分 (120分)
まず始めに、補助線を引き、基準線を描きます。基準線がずれると建物の基準がずれてしまうことになるため、中線で壁の中心線になるように描きます。壁を描くときには、まず補助線を引いてから、太線で強くしっかり描きます。この時、開口部は開けておきます。次に窓・階段・扉などを抽選で描き、床の目地やコンクリートの記号等を描きます。文字、寸法、枠等を記入し、最後に家具等を描きます。家具は実線と点線のものがあります。実線は作り付けの家具、点線は後から設置した家具です。
みんな、真剣に作図をして時間内完成に挑戦したのですが時間内に完成させるのはなかなか難しかったようです。初めての本格的な建築図の模写なので心配ないと思います!次回に向かって頑張りましょう。
作図課題終了後、模型評価ルーブリックの説明と模型課題のアドバイスがありました。今回の課題は角材を接合し、模型を横から見たときに、3段が2つ、2段が1つ、1段が1つと面を作るように進めるのが効率的です。タイムスケジュールを作り、提出に間に合うように模型作成を行うようアドバイスがありました。
図面課題の講評では、自分が課題で何を課されているのか考えて図面を描くようにとのお話がありました。何の部材なのか、断面線なのか、見えがかり線なのか、何を描いているのかを理解して描くようにとのことです。また、先週にもあったように、次週の課題を自ら調べるようにしましょう。
次周の持ち物は「立体ドリル」の1~7と「作図で名作住宅を体験する課題1」の課題2と3です。
TA岩壁薫子 SA小西悠太