2022年4月8日(金)
本日から建築設計製図Ⅲの講義が始まりました。
これまでの建築設計製図Ⅰ・Ⅱでは図面を書くためのルールを学び、きれいに図面を書く・表現するトレーニングが主体でしたが、建築設計製図Ⅲ以降は設計課題の醍醐味である設計がいよいよ主体となります。
この講義では2つの課題が前半と後半に分かれ出題されます。今日のガイダンスでは第1課題「ふつうの家:自分の家族のすまい」というテーマの住宅設計課題が発表されました。
講義のはじめに担当の先生方の自己紹介が行われました。設計作品、手がけられたプロジェクト、時には先生自らの学生時代の経験から、今回の設計の参考になるような事例をいくつか紹介していただき、素晴らしい作品の数々に学生は興味津々でした。
さて、第1課題の敷地は、関東学院大学から侍従川を挟んで向かい側の住宅街の中にある2つの敷地です。学生はここから自由に敷地を選んで設計することになります。
敷地Aは細長の広い敷地で、川のプロムナードに広く面していることが特徴です。一方で敷地Bは住宅街の淵にある角地です。ここは大学へ向かう人の通学路に面しているため比較的通行量が多いことが特徴です。
講義後半から実際にこれらの敷地の見学に行き、先生ごとに様々な視点から学生に対して敷地のとらえ方や周りの建物との関係性の説明をしていました。そして学生からも多くの質問が挙がり、有意義な時間を過ごしました。
学生の皆さんは建築設計製図Ⅱで設計した「チャペル」と比べ、より親しみ慣れた住宅の設計を行うことになります。住宅は敷地環境との関わり方が住む人にとっても周りにとっても特に重要になっていきます。それぞれの敷地の特性をつかむこと、そして自分自身の「家族のためのすまい」という課題にどう向き合えばいいでしょうか。設計にあたって自分の感覚や経験に尋ね、様々な視点を持って考えてみてください。
TA – 吉村 龍太郎