11月28日は建築環境デザインスタジオ第9回目の授業でした。今回は個別空調方式のダクト図面をメインに学びます。換気における省エネ対策としては全熱交換器の仕組みを解説いただきました。特に、ダブルスキンを取り入れている学生は、夏期・冬期・中間期でダブルスキン内の空気を上手く使いながら省エネ化をすることができます。解説後、5号館の空調図面と教室の天井を交互に見ながら全熱交換器を介した空気の流れを理解している学生も見られました。
また、空調はその空間に見合った空調方式を選定しなければなりません。単純に「空間が大きなホールなどで中央空調、それ以外は天井カセット」のような空間の特徴を考えず計画している学生が散見されるように感じます。例えば、大型ホールなど天井の高い部屋は人の生活する領域を空調するために床吹き出し空調にする計画や、天井カセットを導入した部屋において窓側にファンコイルを設置することでペリメーター負荷への対策とする計画など、自分の設計した建物の各空間特徴に合った空調計画を考えましょう。
次回は空気調和・換気設備計画の最後の提出です。次回までに魅力的な空調コンセプトと図面を楽しみにしています。
次回(12/5)の提出物 A2普通紙
①ダクト系統図
②ダクト平面図
TA 小野、板橋