建築設計製図II (1年)

第8回 第2課題「野島公園のチャペル」 大学礼拝堂・敷地見学<建築設計製図Ⅱ>

2025/11/27

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[担当]:黒田泰介、李祥準、中津秀之、日置和宣、大沼徹、古川達也、佐野友美、加藤隼輝、新明加奈子、中村円香、ヤップ・ミンウェイ、魏 誠浩

20251127日(木)建築設計製図の第8回目の授業が行われました。今回から第2課題「野島公園のチャペル(礼拝堂)の設計課題が始まります 

初回となる本日は、大学チャペルと敷地の見学を行いました。礼拝堂内では黒田先生より、チャペルの建築について説明していただきました。工学部建築学科時代の先生方が設計された建物は、鉄筋コンクリートと木造のハイブリッド構造になっています。十字架を模したステンドガラスや小さい丸の開口部によって礼拝堂内に美しい光を取り込むなど、様々なデザインが考えられています。祭壇の下には洗礼式を行う洗礼槽があります。今回は特別に蓋を開けて、全身を水に浸す浸礼を行う洗礼槽内部を見学しました。

チャペル見学の後は、課題の敷地となる野島公園を見学しました。中津先生から敷地の見方、周辺からどのように考えるか具体的な見かたを伺いました。五感を研ぎ澄まし、敷地を感じることが大切になります。その中で、学生たちは、実際に1分間目を閉じ、何を感じられるか体験しました公園では実際に丘の側面に座りながら、樹木、地形、気候など自然環境について、周辺建物や道路との関係性など社会環境についてのお話がありました。

実際の敷地は、起伏に富み、既に植えられた木など設計のきっかけとなる要素が多くあります。礼拝堂の延床面積は150㎡程度となっていますが、敷地はそれよりも3倍以上広いため、建物だけでなく、周辺環境やランドスケープについても合わせて考えていくことが大切です。

礼拝堂と敷地見学の後は製図室に戻りました。改めて、黒田先生から課題内容について詳しい説明がありました。祈りの場として「神聖さ」と「静謐さ」の2つの要素が必要であることを伺いました。また、来週から始まるエスキスに向けて、日本や海外の教会建築や、昨年の優秀作品の紹介をして頂きました。

課題説明の後は各班に分かれてミーティングを行いました。これからの授業では、準備を行い、フィードバックを受け、課題に反映していく作業が最も重要になります。次週からスケッチ課題も再開し、本格的に設計が始まります。

今回、初めての設計課題に取り組むという学生も多いと思います。どのように進めていけばいいか分からないこともあると思いますが、先生方やTAに相談しながら、できることをコツコツと進めていきましょう。

TA 荒井

 


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