【日時】2025年12月09日(火)4~5講時[15:10-18:40]
【教室】5号館503製図室
【担当】准教授:中津秀之、非常勤講師:野田亜木子、SA:黒石凜太朗(B4、中津研)
ランドスケープデザイン・ワークショップの第10回目の授業が行われました。
授業の初めに、各自が検討してきたエスキス図面の発表を行いました。前回発表したコンセプトをもとに、それぞれの考えが深められていることが図面や言葉から伝わってきました。また、発表後には学生同士で質疑応答を行い、仲間の意見を取り入れながら自分のデザインをより良くするための活発な議論が交わされました。
中津先生からは、「自分のやりたいことと、要件として組み込まなければならないことを『ミックス』させた時にどうなるかを考えること」「高さ関係を正確に掴むために、平面図にレベル(高さ)を書き込むこと」、そして「公園と建物が対立せず調和するデザイン」や「1人だけど寂しくない空間」といった具体的なアドバイスをいただきました。
授業の後半は、講評を受けて図面のブラッシュアップを行いました。中津先生や野田先生が一人ひとりの机を回りながら個別にエスキス指導を行う時間は、各自が悩みやデザインの方向性を具体化するための、非常に貴重な時間となりました。
最後は、修正したエスキス図面の再発表です。短時間でしたが、最初の図面よりもランドスケープと建物、周辺環境、そして人の動きなどの関係性が格段に良くなっているように感じました。 先生方からは、さらなるステップアップに向けて「道路からの見え方や関係性」「水辺との関係」「庇(ひさし)のディテール」「公園全体でのプログラムの一体感」など、次に検討すべき具体的な課題も指摘されました。
次週からは模型製作に入ります。スムーズに作業に入るためにも、それまでに大まかな図面を整理しておくと良いと思います。もしデザインに迷っているなら、一度、自分のコンセプトや敷地調査で感じたことに立ち返り、やりたいことを整理し直してみるのも一つの手です。来週、よりいい図面や発表が見られることを楽しみにしています。
SA:黒石凜太朗