担当:古賀、津野、赤坂、村山
2025年10月5日住まいデザインスタジオⅡ 第1回の授業が行われました。
初めに課題についての説明がありました。
今回の設計テーマは「住み継いでいく集合住宅」です。キーワードの「住み継ぐ」は空き家問題や都市近郊にありながら高齢化した集合住宅団地などの問題にもつながる言葉でもあります。例えば一つの家族が成長していく過程で空き家が生まれるのを自分の身の回りで見たことはありませんか?空き家にならない住宅の計画とは?あるいは、同じ家族が住まなくとも次の「使い手」に住み継がれることを考えます。また、住み手である家族についても「家族」を法律上の血縁関係に限らず「住まう共同体」として、多様化した家族像を捉えることも考えられます。スタジオでは歴史を改めて見直したときに、そこには幅広い家族の住まい方があり、それらを参考にする力をやしなうためにすまいの事例かるたの作成が計画されています。
事例かるたとは、歴史の中に立ち現れた住宅事例を収集し、分析を行っていきます。課題では、近代以前、近代、現代の各時代から1事例以上調べ、全6事例を収集が指示されていますします。その際、映画や小説、ドラマなどフィクションの事例を一つ必ず入れて収集して下さい。
次に津野先生、村山先生から自己紹介のミニレクチャーがありました。
実務で行った傾斜面地での設計の仕方や多世代で住む住宅、また、時間を意識しながら設計するということについて紹介がありました。今回取り組む課題において、とても参考になるような事例でした。特に村山先生の築50年の集合住宅をリノベした自邸の事例は今回の課題につながるヒントがたくさんありました。見学会が計画されているといことなので楽しみです。見学した際には、空間を体験しながら「住み継ぐ」という言葉を考えるヒントになるはずです。
来週の課題は、制作した事例かるたの発表会です。事例かるたの制作の目的には、コンセプトメイキングの参考となる資料集めだと思います。事例を集める中で「住み継ぐ」や「家族」を考えながらかるたの作成をしましょう。
TA:石渡