ランドスケープ・デザインワークショップ(2年)

第2回 等高線の書き方

2025/10/07

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【日時】2025年10月7日(火)4~5講時[15:00-18:40]
【教室】5号館503製図室
【担当】准教授:中津秀之、非常勤講師:野田亜木子、SA:黒石凜太朗(B4、中津研)

ランドスケープデザイン・ワークショップの第2回目の授業が行われました。
本日の授業では、まず中津先生と野田先生から、地形の基本となる「尾根」や「谷戸」、そしてそれを二次元で表現する「等高線」に関するレクチャーを受けました。野田先生が手掛けたプロジェクトを事例に、実際の地形と等高線図面を比較しながら、等高線と断面図の関係性などについて理解を深めました。

続いて、先週の課題「ふるまいを小説にする」の発表会です。学生たちは、自分が粘土で制作した地形の写真をもとに、「時間」や「季節」の移ろい、「そこから何が見えるか」、そして「自分の感情がどう変化するか」を想像し、短い物語として発表しあいました。仲間の作品に込められた意図を共有する、非常に有意義な時間になったと思います。

発表会の後は、いよいよ作図作業に入ります。先週、紙粘土で作成した地形模型を真上から撮影した写真をA3用紙に印刷し、模型の実物を計測しながら、手描きで等高線図面を作成していきました。「同じ高さの点をどう繋ぐか」「線と線の間隔はどのくらいか」など、考えるべき点が多く、自分で作った立体的な地形を二次元の図面に変換する作業に、多くの学生が苦戦している様子でした。それでも、何度も測り直したり、友人や先生にアドバイスを求めたりしながら、描いては消してを繰り返し、粘り強く検討を進めていました。

図面が完成した学生から、今度は「コンタ模型(等高線模型)」の制作に移ります。描いた図面をスチレンペーパーに貼り付け、等高線に沿って一枚一枚切り出し、それを積み上げていくのです。ここで中津先生から、「設計の検討段階からコンタ模型を空洞にしてしまうと、後で敷地を削るような変更がしにくい。今は中身を詰めた状態でつくろう」という実践的なアドバイスがありました。非常に細かい作業でしたが、どの学生も集中力を切らさずに黙々と作業を進めている姿が印象的でした。

次回からは、このコンタ模型に「小さな建築」「小道」「壁」「階段」といった要素が加わります。地形にデザインが施され、どのような空間が立ち上がってくるのか、今からとても楽しみです。

SA:黒石 凜太朗


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