ランドスケープ・デザインワークショップ(2年)

第1回 ガイダンス、地形のデザイン

2025/09/30

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【日時】2025年9月30日(火)4~5講時[15:00-18:40]
【教室】5号館503製図室
【担当】准教授:中津秀之、非常勤講師:野田亜木子、SA:黒石凜太朗(B4、中津研)

ランドスケープデザイン・ワークショップの第1回目の授業が行われました。「ランドスケープデザイン」とは、「関係を設計」すること。人と自然、人と人、子どもと高齢者、昼と夜、夏と冬、過去と未来との 関係など、様々な「対象(モノ・コト)」を、様々な「スケール(空間・時間)」で「発見~理解~編集~ 変換~創造」を行うということをランドスケープデザインの技術を身に着けることが目的とされています。14週に渡り、ランドスケープデザイナーの中津秀之先生と非常勤講師の野田亜木子先生の2名にご指導いただき、前半の8週間で「地形」「小道」「階段」「壁」「植栽」「地面」「場(キッカケ)」といったランドスケープの設計要素を理解し、後半の6週間で習得したデザイン言語を使い。ランドスケープデザインに挑戦していきます。

初回となる今回は、まず中津先生から授業の概要説明がありました。続いて野田先生から、ご自身が携わった事例を紹介しながら、ランドスケープデザインをする上で大切にしていることについてレクチャーしていただきました。 中津先生は、野田先生の作品紹介がまるで「物語」を語るようだと評し、「ランドスケープとは、小説を空間化するようなものだ」という、この授業の核心に触れるテーマを話してくださったのが印象的でした。

授業の後半は、早速、即日課題です。粘土を使い、「地形」のデザインに取り組みました。約600㎡の敷地を想定し、粘土で起伏のある地形を制作。そこに自分に見立てた小さな人形(プライザー)を歩かせながら、「その空間でどのように過ごしたいか」「どのような風景を見たいか」「どんな気持ちになるか」といったイメージを膨らませ、一人ひとりが「公園での過ごし方のストーリー」を考えました。

最後に、各自が制作した地形とストーリーの発表を行い、先生方から講評をいただきました。一人ひとり全く違う、独自のストーリーとデザインが展開され、初回から非常に刺激的で面白い授業になりました。

そして、授業の最後に制作した地形にプライザー(人形)を入れた写真を撮影しました。次回の課題は、この写真から想像を膨らませて「ふるまいを小説にする」こと。第2回の授業も、とても楽しみです。

ランドスケープのデザインを実践的に学ぶことができるのはこの授業だけですので、学生たちには14週間を通して様々なことを吸収して、これからの設計課題に生かしてほしいです。

SA:黒石凜太朗


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