関東学院大学 建築・環境学部 神戸研究室では、木質構造建築物に関する研究を行っています。研究活動の一環として、京橋に新たに完成した「第一生命京橋キノテラス」(設計:清水建設、施工:清水建設・日本建設共同企業体)の内覧会に、学生とともに参加しました。

この建物は、東京・京橋交差点に位置し、日本橋から銀座へと続く中央通り沿いという都心の一等地に建設された中大規模木造建築です。内覧会では、清水建設のご担当者より施設の概要をご説明いただいた後、建物内部を丁寧にご案内いただきました。
「第一生命京橋キノテラス」は、“well-being”と“sustainability”をコンセプトに、「木」の質感や温かみを感じられる空間として設計されています。内部には約40m×17mの大スパン空間が広がり、その中に架かる大断面の木製梁は、木材の構造的魅力と意匠性をあわせ持つ印象的なものです。
使用された木材は約1,100m³に及び、スギ換算でおよそ2,400本分の二酸化炭素を建物内に貯蔵していることになり、温室効果ガス削減にも大きく貢献する建築であることが紹介されました。


また、この建物では、清水建設が開発した新しい木質構造部材:スリム耐火ウッド、ハイウッドビーム、ハイウッドスラブ、ハイウッドウォールなどが採用されており、それぞれの部材が持つ技術的特徴についても詳細に解説していただきました。
一部にはテラス空間も設けられており、利用者が心地よく過ごせる空間設計がなされている点も印象的でした。
このたびは貴重な見学の機会をいただき、誠にありがとうございました。ご案内・ご説明くださった清水建設の皆さまに、心より感謝申し上げます。


清水建設:https://www.shimz.co.jp/