2025年2月8日(土),2024年度「卒業設計公開発表・審査会」が開催されました。
このイベントは,建築・環境学部 建築・環境学科の新設後に始まり,今回で9回目を迎えました。教員から推薦された12作品と自己推薦3作品による計15作品の卒業設計を発表・審査し,金銀銅の3賞を選出します。なお,審査は専任教員及び建築設計製図やデザインスタジオをご担当いただいた非常勤講師と助手で行われました。当日は非常勤講師16名、専任教員7名、学生約40名の参加がありました。
発表者は下記の通りです。
- 坂内 匠海_ラーメン⼀杯のおもてなし 〜他者を招きもてなす為の麺屋改修〜
- 髙⾥ ⼀希_編めば都
- ⾕⼭ 祐基_降灰地景 処分場のその後の在り⽅を⽰す提案
- ⽯垣 仁_侘びの共振 ‒他者を繋ぐ静寂の媒介‒
- 伊藤 希_散り歩む 〜地域と⾏⼈のこれからの駅〜
- 井村 伽成_彼岸此岸の間で⽣きる -「受け⼊れ・残し・使う」住環境の更新⽅法についての提案-
- 宇佐神 彩⼦_第三項が拓く街 コミュニティのあり⽅を再考する公共施設の提案
- ⼤杉 雅_道の家 ⼭裾に広がる原⾵景を継ぐ住まい
- 後藤 孝太朗_学⽣寮のようなまち 〜既存を壊さず、既存を活かす〜
- ⻄澤 瑛真_⽇常の学舎
- 宮沢 航太_循環型社会の礎 〜地域の記憶を活かすリサイクル拠点〜
- 宮下 莉⼦_I do me. 具象的対象物の直感的判断による設計⼿法の実践
- ⽶⼭ 佳蓮_⾚い壁 〜擁壁がつくり出すまちの⾵景〜
- 渡部 壮介_商点街 -住宅地に産まれ落ちる ⼩商い的コロニー‒
- 阿部 瑞華_緩やかに侵⾷して 〜⾃然を愛でる現代解釈〜
発表者は,スクリーンに大きく映したパワーポイントを用いて自身の設計内容を簡潔かつ的確に説明し,先生方は目の前にある模型を覗き込んだり,ボードに貼られた図面を真剣に眺めながら,不明な箇所を質問したり,作品のコンセプトや内容について講評します。授業で担当した学生の集大成と言える作品に先生方の熱意も冷めることなく議論は終始白熱したものになりました。
発表が終わった後は、審査員による講評と公開投票が行われ,今年の3賞受賞者が以下の通りに決定しました。
金賞
井村 伽成_彼岸此岸の間で⽣きる -「受け⼊れ・残し・使う」住環境の更新⽅法についての提案-
銀賞
宮下 莉子_I do me. 具象的対象物の直感的判断による設計手法の実践
銅賞
谷山 祐基_降灰地景 処分場のその後の在り方を示す提案
そして、建築・環境学部の前身である工学部建築学科時代から、専任教員の評価による卒業設計の最優秀作品の作者に対して贈られる伝統的な「足立賞」には、井村 伽成さん(設計)と宮下 莉子さん(設計)が推薦されることになりました。また,学外での卒業設計展への出展作品として各々以下のように決定しました。
「JIA神奈川卒業設計コンクール」
井村 伽成、宮下 莉子、谷山 祐基(以上3名)
「レモン展」
宮下 莉子
「日本建築学会 全国大学・高専卒業設計展示会」
井村 伽成
「近代建築_卒業制作2023」
井村 伽成
そのほかに,特別賞として学部長賞の授与も行われました。
学部長賞
・ 石垣 仁_侘びの共振 ‒他者を繋ぐ静寂の媒介‒
・ 井村 伽成_彼岸此岸の間で生きる -「受け入れ・残し・使う」住環境の更新方法についての提案-
・ 宮下 莉子_I do me. 具象的対象物の直感的判断による設計手法の実践
・ 宇佐神 彩子_第三項が拓く街 コミュニティのあり方を再考する公共施設の提案
・ 西澤 瑛真_日常の学舎
発表者の皆さん,お疲れ様でした。そして受賞された皆さん、おめでとうございます。卒業設計で考えたことは十年経っても忘れることはありません。卒業設計は,4年間の学生生活の集大成であり、自身の根源的な興味に向き合い、世に問いかける第一歩です.大学院進学する学生や就職する学生など,これからの進路は様々ですが,本学で学んだこと,考えたことを大事にそれぞれの舞台で活躍して欲しいと思います。