横須賀市自然・人文博物館で開催されている特別展示「市街地が語る横須賀 中央・追浜の先駆性と変貌」(2024年12月3日〜2025年5月21日)では、横須賀中心部と追浜地区のまちづくりの歩みに関する古地図や古写真、貴重な図面等が展示されています。
黒田泰介研究室ではこの企画に全面協力し、卒業研究ゼミ生と大学院生が会場に置かれている5つの大きな模型をつくりました。
横須賀中心部については、幕末から現代に至る3つの時代を縮尺1/2000の大きな模型でつくり、丘陵を切り崩し、海岸を埋立てて進められた横須賀の市街地の変化を表現しました。
追浜地区では縮尺1/3500の模型をつくって、旧海軍航空の中心であった追浜飛行場と海軍航空隊基地の姿を、周辺の地形と共に見せています。
京急横須賀中央駅から延びる大滝町大通りに面して建つ、長さ200mのモダニズム建築「三笠ビル」については、旧西友など周辺建物と共に、1970年代の都市景観を1/200でリアルにつくりあげました。会場に訪れた方は模型に目を近づけてのぞき込んだり、スマホで写真を撮ったり、熱心に見てくださっています。
2024年12月21日には本学部の黒田泰介教授が記念講演「よこすかのモダニズム建築〜三笠ビルを例に〜」を行いました。会場に集まった方々を前に、昨年に同博物館で行った横須賀の近代化遺産に関する展示の概要、今回の模型製作の背景と合わせて、三笠ビルの建築的な特徴とその意義について、分かりやすく解説されました。模型製作に参加した学生たちからも一言、感想や苦労話が披露され、会場を沸かせていました。
来年5月末までの展示会期中には、模型の一部入れ替えも予定されています。横須賀に来た際には、ぜひ博物館を訪れてみてください。