2024年5月28日に第4回エンジニアリングセミナーを開催しました。今回のプログラムは、「施工演習」授業での施設見学日程に合わせて調整したもので、鹿島建設の研修施設『鹿島テクニカルセンター』での施設見学と工事実習体験で構成されており、エンジニアリング分野の学生19名と教員3名が参加しました。
鹿島テクニカルセンターは、若手社員(新入社員~13年次)の施工管理能力をバランスよく高めることを目的に、2023年4月に開設した実務体験型研修施設です。研修エリア(1~2階)には、実物大の鉄骨や鉄筋コンクリート造の構造部材および設備機器などが設置されており、モックアップを目で見て、手で触れ、実際に鉄筋の組み立てなどを体験することにより、品質管理に欠かせないポイントを学び、理解を深めることができます。また、施工の各工程の中での誤った施工例を展示し、技術者がミスしやすい部分を把握できるようにしています。
当該施設の見学は、施工演習の非常勤講師である中地啓先生の指導のもとで行われました。施設見学の後、配筋図を読み取りながら柱と梁の鉄筋組立てを行いました。今まで学んだ内容を生かしながら自らの力で鉄筋配筋を行うことは、めったにできない貴重な体験になりました。最後に、鹿島テクニカルセンターで研修を受けている鹿島建設の新入社員と一緒に懇親会を行いました。次年度には自分たちの姿にもなる、社会人との話は、学生たちの悩み相談にもなりました。
半日間の短いエンジニアリングセミナーでしたが、学生たちには充実した体験になったと思います。