第5回建築エンジニアリングセミナー報告

2024年6月4日に第5回建築エンジニアリングセミナーを開催しました。

今回は、清水建設がてがける、私たちの大学のキャンパスから4kmほどに位置する住友重機械工業株式会社横須賀製造所敷地内の研究新棟の躯体工事の現場に、学部1年～4年次の14名の学生とともにうかがいました。

まずは、研究新棟の構造設計をご担当された方から、全体の計画の特徴、構造計画の特徴、採用された鉄筋コンクリート造柱と鉄骨梁から成るRCSS構法、鉄骨梁のエコウェブ工法についてご説明いただいた後、1階～5階の躯体工事を実際に見学させていただきました。また、敷地が海に近いが故の構造体の防錆上の配慮についてもお話を伺うことができました。

コンクリート打設やスタッドボルトの溶接をはじめ、鉄筋コンクリートと鉄骨の工事の実状を見せていただき、1年生は、『建築設計製図I』で学んだ吹き抜けや打ち放しコンクリートの表現と実際の型枠などのディテールの関わりを実際に目で見て学び、上級生は、設備等の機器と躯体工事の関わりを知る良い機会となりました。

1年生には、現場で説明いただく専門用語について、まだ知らないこと、わからないことも少なくなかったと思いますが、現場で見たことと教室で学ぶことを結びつけて考えてそれぞれの活動に活かせるよう、今後も建築の実際に見る機会に積極的に参加してもらえたらと思います。

セミナー開催に際してご協力いただきました清水建設の皆様はじめご関係の皆様に心より御礼申し上げます。