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建物の床や壁はどのように支えられるか?建物の地震観測とは?

2023/05/31

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建物の床や壁はどのように支えられるか?建物の地震観測とは?

―実建物における床、外壁の支持・接合状況ならびに構造ヘルスモニタリング見学-

4年次配当科目『構造設計II』の受講生が、第3回および第6回講義内に、関東学院大学金沢八景キャンパス5号館において床、外壁の支持・接合状況ならびに構造ヘルスモニタリングを見学しました。

当該講義は、学部1年次から4年次までに学習してきた主に構造分野科目の全科目の重要な内容を振り返り、総合化することにより、建築物の構造設計の考え方や流れについて、手計算により体得することを目的としています。

第3回講義では、基礎構造を介して地盤に伝わる建築物の自重のうち大きな割合を占める床などの自重等について、教室で学習したのち、実際のディテールとともに把握するべく、学生が資料閲覧に利用する5 号館3階に採用されている、フリーアクセスフロアについて、着脱可能な仕上げパーツを学生と協力して外し、見学しました。

第6回講義では、構造設計において建物に想定する重量の分布や地震力について教室で学習したのち、許容応力度設計で想定する各階に生じる加速度と建物の一次固有周期を確認する方法として、地震観測に基づく構造ヘルスモニタリング見学を行いました。

本学5号館の各フロアのパイプスペースPS(1階は機械室)に配置されている6基の地震計のうち、3階と最上階の5階のPS内で、観測の実際を見学しました。

 

また、PS内では、あわせて、ラーメン構造における外壁の躯体への取り付け状況を確認しました。

受講生の皆さんが、設計で想定する床の実際の鉛直断面と、構造計算の相互関係をより具体的にイメージするきっかけになればと考えております。また、地震時の建物挙動や構造安全性の検証方法について、理解を深めるきっかけとなれば幸いです。

参加された皆さん、お疲れさまでした。

建築・環境学部 渡部 洋

 


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