2023年5月13日(土)関東学院大学 建築・環境学部発足10周年を記念した連続シンポジウム 第1回講演会が開催されました。
例年、新入生を対象として関内や学内のスケッチラリーが行われていたフレッシャーズミーティングですが、今年度は記念シンポジウムをフレッシャーズミーティングと兼ねて開催しました。
記念すべき第1回目は自然と環境を融合した建築を数々手がけられている末光弘和さんをお招きしHarvest in architectureと題しご講演いただきました。
末光さんが環境に興味を持ったきっかけから自然科学からデザインを生み出す 形と環境の融合の模索方法まで分かりやすくお話しいただきました。
大塚雅之教授/学部長からはショートレクチャーとして環境のなかの「水」に着目し、ウォーターフットプリント(モノやサービスを消費する過程で使用する水量を数値化したもの)より、日本は海外から輸入している水資源多く、現在水道料金も増加し続けていることを含め改めて「水の未来」に関して検討する必要があることから、ZWB(ゼロウォータービル)を目指した実例を挙げて説明いただきました。
建築・環境学部 第1期卒業生 作山美幸さんからは自身が建築を目指したきっかけや大学での課題の取り組み方、就職先の先生との出会い、そして就職後手掛けたプロジェクトにいたるまで、一つの物語のように語っていただきました。
その後休憩をはさみ、末光弘和さん、作山美幸さん、大塚雅之教授、粕谷淳司准教授司会によるディスカッションが行われました。
冒頭に末光さんより講演では話しきれなかった九州大学において環境をテーマにし、アジアのプロトタイプの提案するスタジオ「BeCAT」の活動に関してお話しいただきました。
ディスカッションでは学業と実務のギャップや環境シミュレーション等のツールとの付き合い方、各々の師匠となる方の話など多岐にわたりお話しがありました。
講演会終了後、5号館503製図室に移動し懇親会が開かれました。
末光さんと作山さんには学生からの質問や感想に丁寧に答えていただきました。
最後に「大学では技術を学ぶだけではなく、生き方を学んでほしい」という末光さんの印象的な言葉で幕を閉じました。
本日は長時間にわたり講演、聴講ありがとうございました。
次回10周年記念シンポジウム第2回は7月22日(土)、場所は同じくベンネットホールにて開催予定です。