9月23日(月)に、第43回エコ・コンクリートカヌーコンペ2019が開催されました。 台風の接近により開催が心配されましたが、早朝には雨もやみ、5号館101ホールにて開会式が行われました。 コンクリートカヌーコンペは、1977年から43回を重ね続けられている伝統行事で、モノづくりの楽しさ、難しさを体験することを目的としています。
今年は全12チーム、80人の参加がありました。建築・環境学科から9艇、理工学部理工学科土木・都市防災コースから2艇、卒業生から1艇が出そろい、計12艇が、大学の前を流れる侍従川でのレースに挑みました。これらのコンクリートカヌーはすべて、参加者たちが夏休みの間に自分たちの手で設計、製作したものです。
今年は非常に風が強く、カヌーに乗り込んでからなかなかスタートラインまで移動できないチームが続出しました。また、追い風だった往路は順調でも、向かい風となった復路では漕いでも漕いでも前に進まず苦戦する姿も見られました。 レースの合間には雨がちらつくこともありましたが、多くの観客に見守っていただきながら、予選2レース、決勝1レースの合計3レースを無事に終えることができました。
決勝の往路では抜きつ抜かれつの接戦が繰り広げられましたが、復路では3連覇中の4年生チーム「玉光王夏」の独走となり、そのまま優勝し4連覇を達成しました。2位は渡部研・神戸研合同チームの「タピオカミルク艇」、3位は卒業生・現役2年生合同チームの「かすみ艘」という結果となりました。 今年度も、コンペ当日だけでなく、カヌー作製段階でも多くの波乱がありました。コンクリート(モルタル)打設中の急な大雨、施工不良による水漏れに加え、9月中旬に行われたコンペ前の試乗の際には艇が破損してしまったチームもありました。コンペ参加も危ぶまれましたが、どのチームも諦めずに丁寧に艇の補修作業を行い、当日はエントリーした全艇が出場することができました。
本コンペには、多くの企業、学内各部署やOBから賞をいただきました。 また、職員の方々には業務の合間に時間を作っていただき、お手伝いいただきました。 理工学部理工学科土木・都市防災コースの方々には、研究活動のお忙しい中、参加いただきました。 そしてコンペ当日は、川沿いで多くの方々が足をとめ、声援を送ってくださいました。 ご協力くださったみなさまに、感謝いたします。