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実建物における『床仕上げ』ならびに『構造ヘルスモニタリング』見学

2022/07/07

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4年次配当科目『構造設計II』の受講生は、第3回および第6回講義内に、関東学院大学金沢八景キャンパス5号館において『床仕上げ』ならびに『構造ヘルスモニタリング』を見学しました。

 

当該講義は、1年次から4年次までに学習してきた主に構造分野科目の内容を振り返り、総合化することにより、建築物の構造設計の考え方や流れについて、手計算を通して体得することを目的としています。

 

第3回講義では、建築物の基礎構造を介して地盤に伝わる自重のうち、大きな割合を占める床荷重などの自重や積載荷重について教室で学習したのち、これら床荷重の要因を実際のディテールとともに把握するべく、学生が資料閲覧に利用する5号館3階に採用されている、フリーアクセスフロアについて、着脱可能なパーツを学生と協力して外し、見学しました。

受講生の皆さんが、設計で想定する床の実際の鉛直断面と、構造計算の相互関係をより具体的にイメージするきっかけになればと考えております。

写真は、床の仕上げのうち、着脱可能な部位を取り外した状況です。

 

第6回講義では、構造設計において建物に想定する地震力について教室で学習したのち、許容応力度設計で想定する各階の加速度と建物の一次固有周期の関係を確認する方法として、地震観測に基づく構造ヘルスモニタリング見学を行いました。

各フロアのパイプスペースPS(1階は機械室)に配置されている6基の地震計のうち、3階と最上階の5階のPS内で、観測の実際を見学しました。

受講生の皆さんが、地震時の建物や構造ヘルスモニタリングについて、構造安全性の検証方法について、理解を深めるきっかけとなれば幸いです。

 

参加された皆さん、お疲れさまでした。

 

建築・環境学部 渡部 洋


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