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「3Dスキャンでみる横須賀近代化遺産」の展示が始まりました

2022/10/14

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建築・環境学部 黒田研究室では3Dレーザースキャナを用いて、歴史的建築物や都市空間の実測調査を国内外で行っています。3Dレーザースキャニングとは、レーザー光を対象物に当てて、その反射光を読み取って「高さX」「横幅Y」「奥行Z」の三次元座標データを取得し、PC内に建物や町並みの3Dモデルをつくる技術です。
今回は2018年から横須賀市教育委員会生涯学習課からの依頼で継続して行ってきた、横須賀市内に残る「近代化遺産」(明治以降の日本の近代化に貢献した産業、交通、土木に関する遺産のこと)についての研究成果を展示することになりました。

展示会は2022年10月1日から始まりました。会場の横須賀市自然・人文博物館 第1学習室には、まるで写真のように精密に記録された、レンガ造のドック(船の修理工場)や明治時代の軍事要塞の地下構造、木造の教会堂、また茅葺きや洋風住宅の平面図や断面図がズラリとならんでいます。

通常の建築図面とは異なった、建物の細部までフルカラーで表した表現方法は、歴史的建築物のリアルな姿を正確に伝えてくれます。会場には建物の断面を連続して見せてくれる、スライドショーも置かれています。中でも壁面に貼られた長さ3.6mにもなる、縮尺1/50の巨大な浦賀ドックの平面図と断面図は大迫力です。また黒田研究室ゼミ生が作成した浦賀ドックや千代ヶ崎要塞の大きな模型は、建物の構造を理解するのを助けてくれます。

展示に合わせて、10月15日には横須賀市生涯学習センター「まなびかん」にて講演会が、また10月29日には会場で展示品の説明が行われます。会期は2023年3月26日までと長いので、その間に展示品の入れ替えがあります。異なった視点からの図面や、新しい模型も置かれる予定です。

 

横須賀に来た際には、是非足を運んでみてください。


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