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「koyart(コヤート)~小屋とアートと地域の新鮮野菜に出会う~」に柳澤・粕谷・酒谷研究室が出展しました。

2022/11/16

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2022.11.5(土)・6(日)に横須賀美術館 海の広場で開催された「koyart(コヤート)~小屋とアートと地域の新鮮野菜に出会う~」に柳澤研究室、粕谷研究室、酒谷研究室が出展・野菜販売を行いました。

 

「koyart」とは、三浦半島に設置されている無人野菜販売所の未来をアート・建築の立場から考えることをテーマとして2018年から始動しているプロジェクトです。大学院のデザインスタジオⅡで行われる三浦・横須賀野菜の無人販売所の設計・制作する課題を継続する形で、各研究室が作品を制作しました。

 

二日間ともに天候に恵まれ、横須賀美術館に来場された多くの方々にkoyartを観ていただきました。用意した三浦・横須賀野菜はほとんど完売し、お客さんの中には「実際に畑のそばに置いて、野菜を販売してほしい!」といった声もいただきました。三浦・横須賀地域の農業の実情を知ることから始まり、それぞれの想いの詰まった無人販売所の設計・制作、そして販売を通して多くの方々に三浦・横須賀野菜を知っていただいた一連のプロジェクトは、建築未満の小さな実例でありながら大きな学びを得ることができました。

 

『きるうら』
柳澤研究室

「きるうら」は「三浦横須賀の食文化を育む野菜、農園さんへのリスペクトを表現する無人野菜販売所を設計する」という想いから、農業用資材を用い、優しい光を取り込む、野菜のための空間を目指して作りました。当日は、「ながしま農園」さんのハーブを使ったレモングラスティーを作り、三浦横須賀野菜の美味しさを実感してもらいながら販売しました。多くの方々に買っていただき、三浦横須賀野菜、農家さんと消費者の架け橋となることができました。

 

『ベジー』
粕谷研究室

ベジーは、ペンギンが野菜を抱いているような愛嬌のあるコンセプトです。三浦半島の畑にいきものの親子が佇むような風景をイメージし、デザインは野菜の質を第一に考え、雨・風・光をしっかり遮りながら間接的に光を取り入れることで野菜の美しさを際立たせます。さらに、野菜を置く棚の高さを低くすることで、人が腰をかがめ、野菜に高さを合わせるよう設計しました。

 

『べじたぼうる VEGETABALL』
酒谷研究室

三浦・横須賀地域では軒先などで野菜が干されており、おすそ分けに近い感覚で玄関付近の無人販売所に採れたて野菜が並んでいます。そんな生産地で吊るされている野菜の風景を思い浮かべながら、アイコニックな無人販売所「べじたぼうる VEGETABALL」を設計しました。野菜だけでなく植物や生活の断片を好きなようにハンギングしてくれるような思いも込めて、酒谷研究室みんなで制作・販売をしました。

 

最後に、今回koyartで三浦・横須賀野菜を提供いただいた農園さんをご紹介します。柳澤研究室・酒谷研究室はながしま農園さんの野菜を販売し、粕谷研究室は鈴也ファームさんの野菜を販売しました。

 

※ながしま農園
ながしま農園さんは「自分が食べたいと思う野菜を生産する。食卓をイメージし、その食卓を実現するべく色々な野菜を作付けする。」という考え方のもと、約120 品目の野菜やハーブなど少量多品種の野菜を生産しています。農薬使用回数の削減や、葉山牛の堆肥を使うなど自然保全型農法を使って、四季に寄り添った野菜を栽培しています。

 

※鈴也ファーム
鈴也ファームさんは、カラフルで多岐にわたる品種の野菜が特徴的です。相模湾と東京湾に挟まれた丘の上にある、ミネラル豊富な土壌を拠点に、農業のマイナスなイメージを打ち消したいという想いを胸に積極的に活動されています。


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