2026年1月31日から3月15日まで、横浜市歴史博物館(都筑区、センター北)にて開催されている「文化財展」にて、黒田研究室の卒業研究ゼミ生が製作した、旧三井物産横浜ビル倉庫棟の断面模型が展示されています。

横浜・関内の日本大通りに面して建つ旧三井物産横浜ビルは、日本最古の鉄筋コンクリート造の事務所建築(設計:遠藤於菟、1911(明治 44)年竣工)として知られています。その背後に建っていた倉庫棟は、事務所棟建設の前年(1910(明治 43)年)に建てられました。壁はレンガ造、床は木造、柱と屋根スラブは鉄筋コンクリート造という混構造の建物で、事務所棟の建設前に、遠藤於菟が当時新技術だった鉄筋コンクリート造と西洋風の意匠を試した実験作でした。倉庫棟は残念ながら2015年に解体されましたが、令和7年度に横浜市が保存する旧三井物産横浜支店倉庫の建築部材が、市の指定文化財となりました。


展示模型の製作にあたり、学生たちは過去の報告書に掲載された手描き図面をCADでリライトし、倉庫棟の特徴的な混構造の空間構成を読み取る事から作業を始めました。
模型は外壁や屋根の一部を切り取った断面模型とし、内部構造を見えるようにしました。レンガ壁で仕切られた各室に並ぶ3本の鉄筋コンクリート造の柱と、柱を挟み込んで架けられた床梁を軸組模型として表現しています。図面と模型製作を通して、学生たちは過去の遺産を学ぶことができました。お近くに来られた際は、是非ご覧下さい。
