2026年2月7日(土),2025年度「卒業設計公開発表・審査会」が開催されました。

このイベントは,建築・環境学部 建築・環境学科の新設後に始まり,今回で10回目を迎えました。教員から推薦された14作品と自己推薦3作品による計17作品の卒業設計を発表・審査し,金銀銅の3賞を選出します。なお,審査は専任教員及び建築設計製図やデザインスタジオをご担当いただいた非常勤講師と助手で行われました。当日は非常勤講師10名、専任教員7名、学生約50名の参加がありました。

発表者は下記の通りです。
- 櫻井 拓仁_橋梁としての商店街
- 鈴木 竣人_都市におけるカントリーエレベーターの創造
- 倉科 彩香_透けた隔たりのむこうへ -透けた境界を引き受ける複合施設 –
- 内沢 一颯_いつか美術館となる私の住処 -住むという行為がアーカイブとなる建築-
- 木下 真之_まちのリビング ~居場所の連なりがつくる集合住宅~
- 玉寄 輝_2軒目行こ! 建物は、隣の顔色を見ている
- 津島 由莉_もしもの世界に旅をする ―異なる「あたりまえ」から考える図書館―
- 中田 結和_動的総有を築く~もてなしの空間を原風景に寄り添う空間へ。旅人と村人の時間を緩やかに繋ぐ~
- 福山 夢翔_都市密度の再構築 ―水平都市と垂直都市を組み合わせた都市空間の提案―
- 三村 渓翔_Community Ball Park 758 スタジアムを「街のリビング」へと書き換える試み
- 川村 彩良_羊の眠る淵
- 澤口 樹香_変奏による表出 ―屋根操作による垂直方向の空間変容―
- 福田 琉斗_LAST スニーカーの内部構成から立ち上がる建築
- 福永 海咲_芽吹きの庭 ~緑と交流を育む地域の拠点~
- 布施 拓夢_道草居住 – 不便を享受する、最適化への静かなる抵抗
- 宮本 莉子_かたちから
- 森田 翔_百人一処 -百人一首を空間体験として構成する建築
発表者は,スクリーンに大きく映したパワーポイントを用いて自身の設計内容を簡潔かつ的確に説明し,先生方は目の前にある模型を覗き込んだり,ボードに貼られた図面を真剣に眺めながら,不明な箇所を質問したり,作品のコンセプトや内容について講評します。授業で担当した学生の集大成と言える作品に先生方の熱意も冷めることなく議論は終始白熱したものになりました。



発表が終わった後は、審査員による講評と公開投票が行われ,今年の3賞受賞者が以下の通りに決定しました。

金賞
川村 彩良_羊の眠る淵
銀賞
中田 結和_動的総有を築く~もてなしの空間を原風景に寄り添う空間へ。旅人と村人の時間を緩やかに繋ぐ~
銅賞
宮本 莉子_かたちから
そして、建築・環境学部の前身である工学部建築学科時代から、専任教員の評価による卒業設計の最優秀作品の作者に対して贈られる伝統的な「足立賞」には、川村彩良さん(設計)と森田翔さん(設計)が推薦されることになりました。また,学外での卒業設計展への出展作品として各々以下のように決定しました。
「JIA神奈川卒業設計コンクール」
川村 彩良、中田 結和、宮本 莉子(以上3名)
「レモン展」
宮本 莉子
「日本建築学会 全国大学・高専卒業設計展示会」
川村 彩良
「近代建築_卒業制作2025」
川村 彩良
そのほかに,特別賞として学部長賞の授与も行われました。
学部長賞
内沢 一颯_いつか美術館となる私の住処 -住むという行為がアーカイブとなる建築-
津島 由莉_もしもの世界に旅をする 異なる「あたりまえ」から考える図書館
福山 夢翔_都市密度の再構築 ―水平都市と垂直都市を組み合わせた都市空間の提案―
三村 渓翔_Community Ball Park 758 スタジアムを「街のリビング」へと書き換える試み
澤口 樹香_変奏による表出 ―屋根操作による垂直方向の空間変容―
発表者の皆さん、お疲れ様でした。そして受賞を果たした皆さん、おめでとうございます。
今年の傾向として、模型の大型化や展示方法への創意工夫など、表現に対する熱量の高さが強く印象に残りました。一方で、内省的・自己探究的な作品が多く、そこでの気づきを、いかに他者や社会へ開かれた建築へと昇華させるかという、次なる課題も見えたのではないでしょうか。
卒業設計は4年間の集大成であると同時に、自らの問いを世に投げかける最初の一歩です。進路はそれぞれ異なりますが、本学で学び、考え抜いた経験を糧に、それぞれの舞台で活躍してほしいと思います。
