大学院紹介
大学院進学のすすめ
関東学院大学大学院工学研究科建築学専攻
学部4年間を終えた後、大学院に進学して学修や研究を続けることで、更に深い知識と幅広い進路の可能性を得ることができます。1年生へのアンケート調査結果では、約20%の学生が、4年後の進路として大学院への進学を考えています。社会をとりまく状況や建設・環境技術がますます高度に複雑化していく中、自身の専門性をさらに高めて、将来の可能性を大きく広げるために、他大学でも大学院へ進学する学生が多くなってきています。
大学院で充実した研究指導を受け、さらなる知識を修得した学生達は、学会発表や設計コンペ等で受賞するなど、各処で優秀な成績をおさめています。学部卒業後に大学院で得た知識と経験、また研究活動で培われた、問題点を見出し解決に至る能力、さらに学部ゼミ生への指導を通して養われたリーダーシップは、将来への大きな財産となります。
就職試験でも、大学院で身に付けた専門的な知識や幅広い学修経験は高く評価され、学部卒業生に比べて有利な条件となり、より高度な技術や知識を要求される職種に就くことが可能です。
高度な建築技術の修得と建築デザイン能力の向上のために、関東学院大学大学院建築学専攻が用意するカリキュラムは、教育上の理論と実践においてバランスのとれたものとなっており、理工系だけでなく、文系・芸術系の出身者にも幅広く対応できるように配慮されています。
概要
本学の大学院は博士前期課程(一般でいう修士課程、2年間)および博士後期課程(3年間)から成り立ちます。建築学専攻は「建築・都市計画」、「建築構造」、「建築生産」、「建築設備・環境工学」の4つの専修から出来ています。諸外国の大学や研究機関との共同研究、国内外の招聘講師による講演会の開催等によって、学生の視野を広めて、活発な研究交流を行っています。
博士前期課程では、専任教員が指導する演習・実験科目と文献研究科目があります。さらに、分野別に専門科目が多数設置されており、高度な技術と知識を無理なく身につけるカリキュラムとなっています。 また、殆どの科目は一級建築士受験の実務経験認定科目となっており、資格試験に対応した履修指導を行っています。博士後期課程では、これらに加えて、さらにレベルアップを図った研究活動が行われます。
建築・都市計画専修
研究分野:建築計画、建築デザイン、意匠論、建築史、ランドスケープ、保存・再生
建築および都市の計画と設計に必要な、高度の専門的知識と技術の修得を目的として、両領域に関する応用的かつ実践的な内容の講義と演習の科目群が配置されています。
特に「デザインスタジオ」は、大学院レベルにおける設計能力の向上を目標とした設計演習科目です。建築や都市の再生、ランドスケープデザイン、近・現代建 築の批評的な分析、近代日本の住宅史に関する講義も置かれ、建築と都市に関して、歴史や現代的なトピックをも包括した総合的な視野をもった人材を育成して いきます。
専修科目 | 建築・都市計画研究Ⅰ 建築・都市計画研究Ⅱ |
必修科目 | 文献研究ⅠA 文献研究ⅠB 文献研究ⅡA 文献研究ⅡB 研究演習実験ⅠA 研究演習実験ⅠB 研究演習実験Ⅱ A 研究演習実験ⅡB |
建築構造専修
鉄筋コンクリートや鉄骨構造といった各種構造の特徴と構造特性、さらに構造メカニズム理論と実設計例の理解、弾塑性に至る構造解析手法、振動・地震工学といった側面から、建築構造の応用的な知識と技術を修得します。
博士前課程期では力学、弾塑性学、構造計画、構造設計、振動学、地震工学に加え、性能設計法に至るまでをカバーし、専任教員に加え、構造設計実務経験者、 地震工学に精通する講師によって、建築構造を取り巻く広範囲の専門的教育を実施しています。博士後期課程では更に建築構造技術に応用可能なアルゴリズムの 模索、解析手法、実験手法に関わる講義を通して、社会に還元できる有用な建築構造に関わる研究を行っています。
専修科目 | 建築構造研究Ⅰ 建築構造研究Ⅱ |
必修科目 | 文献研究ⅠA 文献研究ⅠB 文献研究ⅡA 文献研究ⅡB 研究演習実験ⅠA 研究演習実験ⅠB 研究演習実験Ⅱ A 研究演習実験ⅡB |
建築生産専修
研究分野:建築生産、建築材料、建築構法、建築施工
建築物の生産に不可欠な構法、材料、施工に関する専門的知識・技法について学びます。この専修では、 建物の各部位の要求性能を満たすための構法計画のあり方および雨仕舞の基礎原理を理解する建築構法学、建築各部位の要求性能や材料の具備すべき性能ならび にその評価方法について学ぶ建築材料学、各種の建築物の生産過程における各段階での安全性や快適性について理解し、特定の生産システムについての労働安全 性および快適性について検討できる能力を身に付ける建築施工学などが配当されています。 さらに近年では建築物の長寿命化の要請に応えて、建築物の耐久性を高める手法を学ぶ科目も配置され、本専修の特徴となっています。
専修科目 | 建築生産研究Ⅰ 建築生産研究Ⅱ |
必修科目 | 文献研究ⅠA 文献研究ⅠB 文献研究ⅡA 文献研究ⅡB |
建築設備・環境工学専修
研究分野:建築環境工学、建築設備、給排水衛生設備、空気調和工学、電気設備工学
熱・空気・音・水・光などの環境工学分野における基礎的な知識を発展させると共に、その技術的応用として給排水衛生設備、空調設備、電気設備の計画・設計法、さらに関連する先端的な研究の動向について学びます。 本専修は、環境工学分野の中でも熱、空気、音等の環境要素に関する科目群、建物から地球環境まで広範囲を扱う環境衛生工学や環境管理等の広域環境分野の科 目群、さらに給排水設備分野、空調設備分野、電気設備分野等の設備工学の科目群が配当されます。専任教員と共に、各分野に精通した技術者を招いた講義と演 習を通して、総合的な学習を行っています。
専修科目 | 建築設備・環境工学研究Ⅰ 建築設備・環境工学研究Ⅱ |
必修科目 | 文献研究ⅠA 文献研究ⅠB 文献研究ⅡA 文献研究ⅡB 研究演習実験ⅠA 研究演習実験ⅠB 研究演習実験Ⅱ A 研究演習実験ⅡB |
※博士前期課程講義になります
※選択科目博士後期課程講義については大学院サイトをご確認ください
※講義科目などは、年度によって変更される場合があります。