まちづくりデザインスタジオ1

第7回 プログラムエスキス3

2025/06/04

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2025年6月3日(火)、まちづくりデザインスタジオ1の第7回目の授業が行われました。今回は、Step2プログラムにおける最後のエスキスとなりました。

初めに、各グループに分かれてエスキスを進めました。これまでStep1でのフィールドワークを踏まえながら、それぞれが敷地を選定し、具体的な空間構成やプログラムの展開について議論を重ねてきました。敷地模型を制作してきた学生も多く、模型で提案を検討している様子が見受けられました。また、過去の地形図と現在の地図を重ね、敷地の造成の変遷を可視化し、地形そのものがもつ時間軸を読み解こうとしている学生もいました。柔らかい素材を用いて地形の起伏を検討したり、地図にエリアごとで色分けして敷地の性質を分類したりなど、スタディ方法も多様でした。

今回のエスキスでは、ただアイデアを出すだけでなく、「どのように伝えるか」という点にも意識が向いていたように感じます。言葉による説明だけでは伝わりにくい部分もパースや模型が加わることで一気に解像度が上がり、議論が深まっていました。言語と視覚、それぞれの補完関係を意識することは今後のプレゼンテーションにもつながる大切な視点だと思います。

先生方からは、縮尺と実寸の感覚を行き来しながら考えること、敷地や模型を通して「人がその空間でどう動き、どう感じるか」をイメージすることの重要性についてお話がありました。設計はスケール感をもって考えることで、より現実に近づいていきます。

次回はいよいよプログラムの最終発表です。これまでのエスキスやスタディを丁寧に振り返りながら、自分の提案の軸がしっかりと伝わる構成を意識して臨みましょう。「なぜそれをやるのか」「まちにとってどんな意味があるのか」なども明確にできると、より説得力が生まれます。自分の気づきや関心を大切にしながら、最後まで丁寧に取り組んでいきましょう。

SA:倉科


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