2025年5月27日(火)、まちづくりデザインスタジオⅠの第6回目の授業が行われました。
前半は、各グループに分かれてプログラムのエスキスを進めました。多くの学生が、Step1をきっかけにして敷地や設計の方向性を模索しながら、徐々に具体的なアイデアを固めつつある様子が見受けられました。
グループでのエスキスは、自分の発想を共有することに戸惑う場面もありますが、他の人のスケッチや考え方、先生からのアドバイスの中には、自分では思いつかなかったようなヒントが多く隠れています。こうした対話を通して視野を広げられるのも、グループエスキスの魅力のひとつです。
後半には、ヤップ先生よりプレゼンボードのレイアウトについてミニレクチャーがありました。Step2の発表では、A1サイズのボードを2枚提出することになります。以下のような構成を意識することで、自分の提案をより明確に伝えることができます。
・はじめに:タイトル
・つかみ:パースやスケッチなどでビジョンを直感的に表現
・イントロ:発想のきっかけやStep1とのつながり
・敷地:写真を用いて敷地の魅力や選定理由を紹介
・提案:5つ程度の要点にまとめ、ダイヤグラムや簡潔なテキストで構成
・未来像:この提案が実現した未来の姿を想像し、語る
また、各先生方から以下のようなコメントがありました。
若林先生からは、「課題文『風が吹けば桶屋が儲かる』を大切に。導入となる風がなにであるかを意識し、それがどのように広がり、どんな価値を生み出すのか。常にその連鎖を考えながら設計に取り組むことが重要。」というお話がありました。
石飛先生からは、「Step1でのまち歩きを通して、まちに参加する視点からの提案ができていた点が良かった。提出が近づいていますが、今は設計に必要な下地を整えるタイミングでもある。丁寧に素材を集め、組み立てていくことが大切。」というアドバイスがありました。
次回は最後のプログラム・エスキスとなります。
発表を見据えて、自分が何を作りたいのかを少しずつ明確にしていきましょう。模型は今後も活用できる重要なツールです。案が変わることを恐れず、まずはかたちにしてみることが大切です。かたちにしてみてはじめて、次に進むべき方向が見えてくることもあります。
自分の「やってみたい」「おもしろそう」と思う気持ちを大切にし、少しずつかたちにしていけるといいと思います。
SA:倉科