総合デザインスタジオ

第4回 エスキスチェック3

2023/05/08

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担当:中津秀之、柳澤潤

専任教員:黒田泰介、古賀紀江、粕谷淳司、酒谷粋将

非常勤講師(建築家):高橋潤、岡路明良、針谷將史、納谷学、Sebastian Gross

助手:村山徹、Yap Minwei

TA:黒柳静希(M2)、村瀬巧(M2)、村田錬太郎(M2)、寺山宇洋(M1)

 

2023.05.08(月)3,4講時目「建築・都市デザインスタジオ」と「すまいデザインスタジオ」の合同授業「総合デザインスタジオ」の第1回目が行われました。新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、自然換気、マスクの着用、ソーシャルディスタンスが徹底されました。

この授業では、トラック1~6までの6つのトラックに分かれて行われる授業です。各トラックには複数の教員が付き、課題が出されます。

本日は授業の冒頭で納谷先生と村山先生から全トラックの学生に向けたレクチャーをして頂きました。

納谷先生からは自身の集合住宅の事例を交えたレクチャーをして頂きました。集合住宅を計画していく中でどのようなことを考えながら設計して行くか、大変詳しく解説して頂きました。

村山先生からは自身が参加したコンペの事例を用いたレクチャーをして頂きました。横浜美術館の改修についてどのようなプレゼンを行ったか、大変参考になる解説でした。

下記各トラックの授業様子です。

 

<トラック1>

担当:高橋潤、中津秀之 TA:村瀨巧

 

2023.05.08(月)、第4回目の授業が行われました。トラック1では前回に引き続き8つのグループに分けてそれぞれ発表しました。

学生たちは「心理地図」と「調査資料」の2種類の発表を行いました。多くの学生が前回よりもより良い発表ができていたのではと思います。

先生方からは心理地図において写真を配置する時は、分析的に配置するのではなく、一旦配置してみて後から自分で何かに気付けるようなものにして欲しいという意見や、他の学生が作ったデータを積極的に使ってみることをアドバイスして頂きました。

次回はトラック内講評会が行われます。学生たちには今回の授業で先生方から頂いたアドバイスを踏まえてさらにブラッシュアップして欲しいと思います。

(TA:村瀨巧)

 

 

<トラック2>

担当:納谷学、村山徹 TA:村瀨巧

 

2023.05.08(月)、第4回目の授業が行われました。トラック2では前回に引き続き学生達それぞれが調査してきた事例の発表を行いました。

学生達は前回に比べてさらに良い調査ができていたと思います。多くの学生が前回に続いて何度も現地調査に行っていたものの、中には行っていない学生もいました。実際に現地に行ってみないと分からないこともあるため、学生達には自分の足で様々なことを見てきて欲しいと思います。

先生方からはレイアウトなどを文字の大きさやフォント、写真やスケッチの位置の調節など、見やすさ、わかりやすさを意識しながら作成して欲しいというアドバイスを頂きました。

次回はトラック内講評会が行われます。学生たちには今回の授業で先生方から頂いたアドバイスを踏まえてさらにブラッシュアップしてきて欲しいと思います。

(TA:村瀨巧)

 

 

<トラック3>

担当教員:岡路明良、粕谷淳司

2023年5月8日、第4週となる本日の授業は、前回のグループ発表から更にリサーチを進めた内容と第2課題である設計に向けた個人テーマを発表しました。

前回からリサーチの密度を上げ、伝えたいことが明確になってきたように感じられました。リサーチにおいて何を伝えるべきかを意識できている学生は、プレゼンシートのレイアウトに工夫が見られました。

「子安」の歴史と交通の関係を調べた学生は、子安エリアに埋め立てがされる前は海水浴場があり、夏には観光客や地方から多くの人が訪れるようになったため、「新子安駅」が開通したという経緯を説明しました。

このことから、子安に埋め立てがされる前と後で街の賑わいや交通の発展がどのように変化したかなど、歴史を知ることで今を知ることが出来ます。

来週以降は、班内発表と全体発表と続き、第2課題の設計へと移します。このエリアでリサーチしたことがどのように活かせるか、個人のテーマで見つけてほしいと思います。

TA:寺山宇洋

 

 

〈トラック4〉

担当:Sebastian Gross+Yap Minwei TA:村田錬太郎

 

第4回 個人ワーク

今回は、それぞれが銭湯のあり方に対する仮説を立て、実際に調査をしてきたものを発表してもらいました。

・「風呂無しアパートで半強制的銭湯」

お風呂、キッチンなど全てが家にある必要がない人もいる。街に繰り出し、コミュニティが生まれ自分の住宅だけではなく、街全体に愛着を持つのでは?

・「銭湯vs公園」

銭湯は常連客のみの閉じたコミュニティであるのに対して、公園はみんなが使うオープンなコミュニティー。銭湯は単一の目的であるのに対して、公園は多目的。

では、公園のような銭湯を考えることが銭湯を活性化するのではないか?

・「銭湯の日常と非日常の重なり」

エリア×文化×操作 そのエリアの文化、コンテクストがあり、日常と非日常がある。

その重なりに新しい銭湯の可能性があるのではないか?

…etc

 

様々な仮説が生まれ、そこでやっと議論ができます。

例えば、「風呂無しアパートで半強制的銭湯」は、今では簡単に家でお風呂に入れるものをあえて無くし、銭湯に行くしかないようにさせるのは少しネガティブな操作になってしまっているように感じます。

そして、ここで生まれた仮説に対して似ている参考事例を調査し比較することで、説得力が生まれます。

どんな仮説にも可能性はあると思うので、引き続き新しい“銭湯”を探していきましょう。

 

(TA:村田錬太郎)

 

 

<トラック5> 

担当:針谷將史、柳澤潤  TA:黒柳静希 

 

5月8日(月)総合デザインスタジオ第4回目の授業が行われました。トラック5では先週に引き続き、各自「スモール・インフラ・ストラクチャー」について調べてもらった内容を貼り出し、発表形式で紹介してもらいました。 

横須賀市の追浜町にある丘陵に着眼し、丘陵地を縫うように配置された市街地を追浜らしさだと捉え、山の山頂から見渡せるそのような市街地や商店街、奥に広がる海など、ここにしかない風景を 巡ることで、地域に根付く新しいインフラロードを計画しようとしている学生がいました。先生方からは、山道に赤く塗った椅子を置いてみると、そこを通る人はどのような反応をするのか試してみるなど、サインを用いて人を誘導する仕掛けを実践的に行ってみてはどうかという意見をいただきました。

最後に来週のグループ内講評に向けて、建築的な言葉に置き換えたり、断面図を書いてみるなど、設計を見越したリサーチをする作業が必要になるという意見をいただきました。

「掲示板」「スタジアム」「神社」「風景」「コンビニ」「高架下」などそれぞれオリジナリティのある「スモールインフラ」の解釈が出てきました。どの生徒も魅力的な着眼点に加え、積極的で丁寧なリサーチがされていると思います。ここからは設計につながる主観的な発見があるとより面白くなると思います。この調子で頑張ってください! 

 

TA:黒柳静希 


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