関東学院大学

建築・環境学部 建築・環境学科

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ランドスケープデザイン・ワークショップ

第11回 エスキース3<ランドスケープデザイン・ワークショップ>

  • Category: ランドスケープデザイン・ワークショップ
  • Posted by kgu1.
  • 2021/12/29

2021年12月21日(火)「ランドスケープデザイン・ワークショップ」第11回目の授業が行われました。今回は、年内最後のエスキースです。

 

1)  プレゼンテーション

エスキースを始める前に学生によるプレゼンテーションが行われました。

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現時点の自分の作品のコンセプトや図面、資料のプレゼンテーションを行いました。発表の中で説明している内容や散りばめられている良い傾向をこれからさらに深めていけると良いと思います。具体的には裏の小道の関係性やスケールの検討による空間の差別化やバリエーションを増やすことです。また考えたことの表現として、正確な図面をかくのではなく、一度簡単な図面を書いて検討しひとつずつ解いていくのも手です。その中で広場がどうやってさまざまなものを紐付けていくのか、設計の中で主人公となるのはどれかなど図面での検証をもっと行うといいでしょう。

 

 

2) エスキース

現時点で、コンセプト、平面図、断面図、ダイヤグラムの揃っていない人が多く見られました。簡単なものでも図面やダイヤグラムを一度描いてみると情報を整理して見つめ直すことができます。情報を整理する中で日常的な使い方はどうなっているのか、ミュージアムの人、通勤で通る人の歩き方の違い、現代の景色との相違など多くのことが見えてきます。

図面でなくてもいろんな表現を説明のできるスケッチを描いてみて、境界の切り方や作り方、導き方のデザインを検討することも必要です。

既存の斜面との関係の要素をうまく吸収し、壁との関係、広さなど敷地に馴染ませていき、その都度敷地に合っているのかどうかの検証を行うことで一つのアイディアが出来上がっていきます。その際カフェの内部まで、模型かCGで検証を行うことで、想定しているものと同様に出来上がるのか、もしかしたらデザインの方向が変わるということもあります。設計は繰り返し検証を行うことで密度の高いものに仕上がっていきます。

② ①

④ ③

3) 全体講評

今年最後のエスキースでしたが、年明けにはパネル化をしてラフな状態でも表現できていると、その後の方針が見えてくると思います。その流れでブラッシュアップの方向性やデザインの仕上げの方法を決めましょう。自分のやりたいことの糸口が見つかっている人はそのまま継続し、糸口が見つかっていない人は改めて周辺敷地の環境をよく観察し読み解いて方向性を確立できるようにしましょう。

年が明けて次回18日は模型や図面の提出とプレゼンテーションを行います。これからの作業は人に伝えることを重視して、メリハリのある線など意識できればいいと思います。また模型に先に着手し、疑問点は解消しておくといいでしょう。

 

SA:小山更菜