関東学院大学

建築・環境学部 建築・環境学科

授業紹介

ワークショップ


ランドスケープデザイン・ワークショップ

第10回 エスキース2<ランドスケープデザイン・ワークショップ>

  • Category: ランドスケープデザイン・ワークショップ
  • Posted by kgu1.
  • 2021/12/21

2021年12月14日(火)「ランドスケープデザイン・ワークショップ」第10回目の授業が行われました。

 

1)  学生プレゼンテーション

エスキースの前に、学生によるプレゼンテーションが行われました。人に伝えるために、一度設計の思考整理を行ってから取り組みます。

2)  エスキース

対象とする利用者を誰にするかの検討や断面図を使った空間の設計など、さまざまなアプローチからのスタディが見られました。モノと空間の関係が明確にした後、ディテールを詰める作業を行いました。

授業写真3 授業写真1

授業写真2 授業写真4

コンセプトがまだ明確でない学生は、思いついたキーワードに付箋等を貼り、悩まずに手を動かすことを意識してみましょう。平面図だけで煮詰まってしまう時には、イメージのスケッチや断面図を描いたり、スケールを変更するなど手法を変えながらスタディしてみましょう。新しいキーワードが出てきても、もともとの目的を変更する必要はなく、自分の使えるボキャブラリーの組み合わせを繰り返し行い、仕上げていくと良いと思います。

 

デザインを行う際には、空間のクオリティが変化する意識を持って、ひとつひとつの線をかいていきましょう。なぜこの場所にこの大きさ、向きなのかを常に自問自答しながら設計を行うことが重要です。

流れの一例としては、

①  設計した空間がこの地形に沿っているのかどうか、場所が成立するかどうかなどを図面や模型を通して検証する。

②  目的から外れそうなデザインをどのようなストーリーに巻き込んでいくのかなど、検証を通して生じた問題点について検討し直す。

③  方向性が明確になってきたところで図面表現の解像度をあげていく。

のようにスタディを行います。

 

3)  講評

全体の整理がまだついていない学生はもう一度思考整理を行いましょう。敷地全部を設計する必要はなく、あえて触らない空間を残すこともデザインの一つかもしれません。また、街との関係性まで考えられている学生が少ない印象です。このデザインをこの敷地ですることで街にどう影響があるのか、最終的な設計の目標を常に念頭におくと良いです。

 

・来週に向けて

来週が年内最後のワークショップとなります。計画として詰められていないところを詰めて、一通り情報の入った図面を用意する、広場の境界が描かれてれている図面があると良いと思います。勾配や向き、素材などの要素が少し変化することで使われ方も変わってきます。今回のワークショップで配布された参考資料のレクリエーションを眺めながら、思考を深めてみましょう。目的を実現するために思考を重ね、全体のコンセプトが変わったとしても、目的は変えずに検討方法を変えながらスタディを行ってみてください。

SA:小山更菜