授業紹介
ワークショップ
ランドスケープデザイン・ワークショップ
第3回 壁のデザイン<ランドスケープデザイン・ワークショップ>
- Category: ランドスケープデザイン・ワークショップ
- Posted by kgu1.
- 2021/10/20
2021年10月19日(火)「ランドスケープデザイン・ワークショップ」第3回目の授業が行われました。
1) 学生プレゼン(15:10-)
はじめに自分が考える設計のコンセプトをプレゼンテーションし、先生方から講評をいただきました。声に出して発表することで自分の設計思考の整理をすることができます。
2) 教員によるレクチャー(16:20-)
様々な設計事例を用いた「壁のデザイン」の紹介をしていただきました。
壁には機能的な壁、意匠的な壁など様々なものが存在します。例えば空間を切り取る、繋げる、風景のアクセントとして挿入する、何かを隠すなど、場面によって異なる役割を持ちます。先週設計した地形のデザインに壁(人工的な要素)を付け加えることによって、見せたい景色の視線操作、道への誘導、進入の拒否など人の行動が生まれるキッカケの創出を狙いとしています。
3) ワークショップ(17:00-)
前回までは構造物を使わずに地形の設計をしていましたが、今回はそこに壁の要素を加えてデザインを行います。
コンタ(等高線)模型の上を1/100の人体模型に歩かせたり(左上)
模型を持ち上げて覗き込んだり(右上)
既存樹の位置関係(場所の特性)から配置のスタディを行なったり、人の視線の関係性を断面的にみたり、さまざまなアプローチの仕方で検討を行いました。
幾何学的な人工の線と有機的な地形の曲線のコントラストをどうデザインするのか、自然樹木と地形のあいだに壁のエレメントを設置することで、どのように自然環境の見え方が変化していくのか、自然と人工物の対比の顕在化を常に意識しながらスタディを進めていきます。
次回は小道と階段をデザインするワークショップです。今回設計した壁のデザインに加えて人工的な空間構成要素をプラスして更に検討を進める予定です。学生の構想しているものが徐々にカタチになっていく様子を見るのが楽しみです。どういう風景をみせたいから、何を実現したかったのか、来週のプレゼンに向けて整理をしてみてください。
SA:小山更菜