関東学院大学

建築・環境学部 建築・環境学科

授業紹介

ワークショップ


ランドスケープデザイン・ワークショップ

第2回 Site-Planningと地形のデザイン<ランドスケープデザイン・ワークショップ>

  • Category: ランドスケープデザイン・ワークショップ
  • Posted by kgu1.
  • 2021/10/13

2021年10月12日(火)「ランドスケープデザイン・ワークショップ」第2回目の授業が行われました。今回は、先週のコンタ模型にカフェを設計するワークショップです。

 

1)   レクチャー(15:10-)

講義のはじめに地形のデザインについて先生方からレクチャーがありました。

まず野田先生より、いくつかの事例を用いたスタディ過程の様子をレクチャーをしていただきました。ボリュームを一つにするのか、分棟させるのか、配置計画はどうするのか。役割の持たせ方でボリュームの配当は変わってきます。人の動線を関連させたり、通路の通し方や空間の余地の持たせ方、広場のとり方、人の滞留空間と車の通り道の位置関係のスタディなど、あらゆる方面からパターン出しを行い検討していきます。

ボリュームを回転させたり配置を変えたりすると空間はどう変化するのか、風景や傾斜と建物の関係性の違いはどうなるのか、歩行者のストーリーを想像しながらスタディを進めるとデザインの幅が広がりそうです。

次に大木先生より、レクチャーをしていただきました。槇文彦さん設計の代官山ヒルサイドテラスを事例に取り上げ、デザインを読み解いていきます。中でも特に気になったワード「微地形との対話」の内容をご紹介します。

代官山ヒルサイドテラスは、人が吸い込まれるように建物内に流れていきます。これは、エントランス部分が緩やかに下がっていくデザインになっていることが理由の一つです。神社に続く階段は細く、表通りには見えない位置に設置されています。さりげない動線で回帰性のある経路とすることで検索可能性のある空間が創出されています。

設計をする地形の細やかな部分を読み解くことで建物へのエントランス、歩行空間、目線操作のデザインの鍵となるかもしれません。

 

2)   ワークショップ(即日設計) 概要説明(16:00-)

前回制作したコンタ(等高線)模型にカフェを設計していきます。敷地のどこにカフェを設計するのか、形状は自由です。

今回の重要ポイントは、カフェ設置のために等高線をどう書き換えていくのかです。コンタ模型を切ったり(切土)貼ったり(盛土)して、線の書き換えデザインの練習を行いました。

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ワークショップの様子

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カフェの配置のスタディをして(写真左上) 線のデザイン(右上)

地形を切ったり貼ったり(左下) 完成(右下)

 

3)   講評(18:20-)

道のデザインにおいて、駐車場とカフェの位置関係は近くするのか、遠くするのか、何を見せたいのかなど、物語性をもっと意識してみると良いとご指導いただきました。次回までにラフな設計プランを一度書き出してみましょう。

 

来週は今回の模型に壁のデザインをしていきます。同じ地形からスタートしたコンタ模型がバージョンアップされていく様子が楽しみです。

SA:小山更菜