授業紹介
ワークショップ
ドローイングワークショップ
第7回「透視図法」 <ドローイングワークショップ>
- Category: ドローイングワークショップ
- Posted by kgu1.
- 2018/06/19
本日、第7回ドローイングワークショップが行われました。
前半はプリントされた三面図から立体図を描き出し、後半では透視図法の種類や描き方について学び、実践していきます。
[立体図]
ものの形を理解する上での基本となる三面図(正面図、平面図、右側面図)を参考に立体図を描いていきます。今回用意された三面図は、立方体から一部のヴォリュームを抜き取った形の立体図が描けるので、まず立方体を正確に描き、次に抜き取る部分を実線や補助線で描き加えます。このとき、もとの立方体と欠く部分の比率が正確でないとバランスが崩れてしまうので注意します。最後に陰影をつけて立体感を表現し、1つの立体図に仕上げます。
次に、建築家・西沢立衛さんが設計した「森山邸」の写真と平面図を見比べながら、写真がどの位置から、どの方向を向いて、どの範囲を撮影したものなのかを平面図に書き示していきます。写真に写る樹木や開口部の位置、建物の位置関係など様々な情報を読み取り正確に割り出します。また、写真の風景における消失点の位置も求めます。
[透視図法]
「森山邸」の写真の風景をスケッチブックに透視図法で描いていきます。まず、写真から消失点とアイレベルを引用し、アイレベル上に壁の端部の位置をマークします。
壁の端部の幅や高さを、比率を合わせながら正確に写し取り、それぞれの高さから消失点へ収束するように線を引くことで、奥行きとなる線を抽出します。建物の輪郭が描けたら開口部や樹木など詳細を詰め、最後にスケール感を出すため、遠景、中景、近景に人を描き、作品を仕上げていきます。
今回は透視図法を用い、手順に沿って描いてきました。これまでの自由な画法とは異なり、決められたシステムによって描くので初めての方は慣れなかったのではないかと思います。また、透視図法の導入として写真からアイレベルや消失点を引用しましたが、今後、風景を描くときは自分でアイレベルと消失点を決めなければなりません。そのためにも今回学んだノウハウを是非覚えて次回に生かしてほしいと思います。
TA 長田・早房