総合デザインスタジオ

第8回 エスキス

2023/06/05

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担当:中津秀之、柳澤潤

専任教員:黒田泰介、古賀紀江、粕谷淳司、酒谷粋将

非常勤講師(建築家):高橋潤、岡路明良、針谷將史、納谷学、Sebastian Gross

助手:村山徹、Yap Minwei

TA:黒柳静希(M2)、村瀬巧(M2)、村田錬太郎(M2)、寺山宇洋(M1)

 

2023.06.05(月)3,4講時目「建築・都市デザインスタジオ」と「すまいデザインスタジオ」の合同授業「総合デザインスタジオ」の第8回目が行われました。新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、自然換気、マスクの着用、ソーシャルディスタンスが徹底されました。

この授業では、トラック1~6までの6つのトラックに分かれて行われる授業です。各トラックを複数の教員が担当し、課題が出されます。

 

下記各トラックの授業様子です。

 

<トラック1>

担当:高橋潤、中津秀之 TA:村瀨巧

2023.06.05(月)、第8週目の授業が行われました。本日も前回に引き続き設計課題のエスキスを行いました。

まだ対象敷地を具体的に決めきれていない学生もいましたが、全員が敷地模型やエスキス模型を持って来ていました。

湧き水が出ている所に、もっと周辺住民の水に対する意識が高められるようなものを考えたいという学生や、「どこまでがその人の私的スペースで、どこからが公共的なスペースなのか」を考えた設計をしたいという学生がいました。

まだまだ悩んでいる学生がたくさんいますが、考えたデザインのアイディアを自分の中に留めておくのではなく友人や先生に話すことで何かが見つかるかもしれません。授業中でなくても積極的な議論が起こることを期待しています。

課題自体はまだまだ続きますが、毎週、今週が最後だという意識を持って、より具体的な計画を練って来て欲しいと思います。

(TA:村瀨巧)

 

 

<トラック2>

担当:納谷学、村山徹 TA:村瀨巧

2023.06.05(月)、第8目の授業が行われました。本日も前回に引き続き設計課題のエスキスを行いました。

今週も前回同様先生方が二手に分かれ、全ての学生がそれぞれの先生と一回ずつエスキスを行いました。

学生達はまだ具体的な対象敷地は決めきれておらず、まずはプログラムの提案を深めようという学生が多くいた印象でした。

坂道や階段の多い地域に対して坂道や階段の付近に人が留まれる空間を創りたいという学生や、大通りから中に入った静かな通りに対して面しているビルなどの一階を改修することでその地域を良くしたいという提案を考えている学生がいました。

まだ設計課題としては2週目ですが、模型を持って来る学生が少ない印象でした。次回には対象としたい敷地の周辺も含めた模型や簡単なものでもいいのでエスキス模型をいくつか持って来て欲しいと思います。

(TA:村瀨巧)

 

 

<トラック3>

担当教員:岡路明良、TA:寺山宇洋

2023年6月5日、第8週となる今回は、前回に引き続きエスキスチェックを行いました。

今回までの課題として、対象敷地を含んだ周辺の全体計画を考えてくることが話されていましたが、コンセプトで悩む学生が多く、敷地全体のプランニングまで考えられていない印象でした。

一方で、リサーチを整理するために写真をマップにプロットして出来事を書き出したり、特徴を可視化するために建物や道をレイヤーごとにトレースする学生が見られました。

トレーシングペーパーを使って何枚も重ね描きをして各々の考えを伝えようとする学生が多く見られたのに対して、模型で表現する学生はいませんでした。

自分のプランを伝える手段として、トレーシングペーパーのみではなく、模型を使って表現することも考えてみましょう。

次回はトラック内おいて、現時点で考えていることをピンナップ形式で発表していただきます。

紙媒体と模型の両方を使いスタディしましょう。

TA:寺山宇洋

 

 

〈トラック4〉

担当:Sebastian Gross+Yap Minwei TA:村田錬太郎

第8回 個別エスキス

前回に引き続き、先生との個別エスキス を行いました。また、エスキスの待ち時間は、学生同士で案を共有し意見交換をしました。

前回、「敷地をみる解像度が低い」との指摘を受け、今回は実際に自分で現地を訪れ、写真や感じたことを地図にプロットしながら自分なりの敷地図をつくっている学生が多かったのはとても良かったと思います。

さて、このトラック4のテーマは「新しい銭湯の概念の発見」でしたが、だんだんと案や敷地が具体的になるにつれて本当にここに機能としての銭湯が必要なのかという疑問が生まれてきています。

しかし、かつて銭湯がつくりだしていた地域コミュニティは現代でも必要であり、ここにきて銭湯の概念とは何かというテーマの難しさに直面しています。

単なるサードプレイスとはいえない、銭湯がつくりだすコミュニティの塩梅は、現代にどのように翻訳できるのでしょうか。それをこれから考えていきます。

来週は、グループに別れて発表します。発散させたアイデアが人に伝わるように整理することも大切です。

(TA:村田錬太郎)

 

 

<トラック5> 

担当:針谷將史、柳澤潤  TA:黒柳静希 

6月5日(月)総合デザインスタジオ第8回目の授業が行われました。今週は設計のエスキスチェック2回目として、前回の内容をブラッシュアップしたものを、1人づつ個別エスキスをしていきました。

先週は、自信がリサーチした敷地に対して、どの様な提案がふさわしいか、悩んでいる学生が目立ちましたが、スケッチやパース、模型などを通して徐々にやりたいことが明確になっている印象を受けました。

「鎌倉」の深沢地区を敷地に選定している学生は、行政が計画しているスポーツ施設に対して、その堅苦しい計画やパースのイメージを払拭することから始めたいと、柔らかい表現でパースを書くことを心がけていました。

「とりあえず手を動かしてみる」という試みはとても良いことなので、今後も継続して下さい。

エスキスを受けていない学生が集まり、お互いに意見交換をしていました。他人に、自分の案の説明をする練習になるだけでなく、他の人の設計に対して、自分の意見を考え、伝える良い経験になると思います。

TA:黒柳静希


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