総合デザインスタジオ

第3回 エスキスチェック

2023/04/24

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担当:中津秀之、柳澤潤

専任教員:黒田泰介、古賀紀江、粕谷淳司、酒谷粋将

非常勤講師(建築家):高橋潤、岡路明良、針谷將史、納谷学、Sebastian Gross

助手:村山徹、Yap Minwei

TA:黒柳静希(M2)、村瀬巧(M2)、村田錬太郎(M2)、寺山宇洋(M1)

2023.04.24(月)3,4講時目「建築・都市デザインスタジオ」と「すまいデザインスタジオ」の合同授業「総合デザインスタジオ」の第1回目が行われました。新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、自然換気、マスクの着用、ソーシャルディスタンスが徹底されました。

この授業では、トラック1~6までの6つのトラックに分かれて行われる授業です。各トラックに複数人の教員が付き、課題が出されます。

本日は授業の冒頭で高橋先生と中津先生から全トラックの学生に向けたレクチャーをして頂きました。

髙橋先生からは、ご自身の関わったプロジェクトの紹介やどのようにそのプロジェクトを進めていったかというレクチャーをして頂きました。特に新東名高速道路のPAを設計した際のプロセスを詳しく解説して頂きました。

中津先生からは、「私的」公共空間のススメ!というタイトルでレクチャーをして頂きました。このレクチャーでは外国の公共空間と日本の公共空間の事例を比較した解説などをして頂きました。

どちらのレクチャーも学生たちにとって今後の課題を進めていく中で参考になることが多かったと思います。

下記各トラックの授業様子です。

 

<トラック1>

担当:高橋潤、中津秀之 TA:村瀨巧

2023.4.24(月)、第3回目の授業が行われました。トラック1では8つのグループに分けてそれぞれの発表をして頂きました。

「地形」について発表をした学生は、擁壁の上から見た風景と下から見た風景をそれぞれ比べることで地形をより明確にすることが出来るのではないかという視点からの調査を発表していました。

「風景」について発表をした学生は、魅力的な風景の選定として「商業と人の暮らし」「階段と人の暮らし」の二つを選んで発表しました。

先生方からはいろんな計画で山手の地域に求められるものは全然違い、それぞれでマスタープランがあるため、それぞれをしっかり調査し、深く掘り下げるべきだということなどを指摘して頂きました。

次回の授業まで2週間あるため、今回の授業で先生方から頂いたアドバイスや他の学生の発表を頭に入れてさらにリサーチして来て欲しいと思います。

(TA:村瀨巧)

 

 

<トラック2>

担当:納谷学、村山徹 TA:村瀨巧

2023.4.24(月)、第3回目の授業が行われました。トラック2では学生達それぞれが調査してきた事例の発表を行いました。

学生達は事例の資料や過去の航空写真などを用いて発表を行いました。

それぞれの事例の地域がどのような特徴を持っているか、どのような歴史があるのか、足を運べる地域にある事例を担当する学生は実際に足を運んで発見したことなどをまとめたものを発表しました。

先生方からは敷地模型をどの大きさで作るかが重要であり、それがどれだけの範囲を考えていけるかの基準になるという意見などを頂きました。

また村山先生からは交流施設の変遷の歴史と事例について貴重な資料を使った解説をして頂きました。

次回の授業まで2週間あるため、今回の授業で先生方から頂いたアドバイスや他の学生の発表を頭に入れてさらにリサーチして来て欲しいと思います。

(TA:村瀨巧)

 

 

<トラック3>

担当教員:岡路明良、粕谷淳司 TA:寺山宇洋

2023年4月24日、第3週となる本日の授業は、前回のエリアサーベイで分かったこと、更に調べたことを3つのグループで発表していただきました。

グループ1は「地形・光、音などの環境・交通」、グループ2は「歴史・人々のアクティビティ」、グループ3は「建物の特徴、使われ方」について調べたことを共有しました。

様々な角度からリサーチを行い、グループの内容から各々がテーマを絞って調べたことで、全体として密度の濃い情報が得られました。しかし、トラック3のテーマである「LIFE」とはどのようなものなのか、今回得られた情報だけでは分かりません。他のグループが行ったリサーチを是非自分のリサーチに活かしてほしいです。

最後に総評として、次回の授業が班内発表前最後のリサーチ課題となります。引き続きグループでリサーチを行うことと、設計課題に向けた自分のテーマを考えてくることが次回までの課題として出されました。

また設計課題のテーマを決めるに当たり岡路先生から、現代は効率を重視していて、“無駄”なものがなくなる傾向にあるが、“無駄”は「LIFE」を考えるうえで重要な事かもしれない。というような身近なことに疑問を持つことが大切というお言葉をいただきました。

次回の授業まで一週期間が空くため、時間を有意義に使いましょう。

TA:寺山宇洋

 

 

<トラック4>

担当:Sebastian Gross+Yap Minwei TA:村田錬太郎

第3回グループワーク

今回も引き続き、銭湯とその1キロ圏内のリサーチ、それに関する参考事例を調査しました。

そのリサーチで、様々な観点から新しい“銭湯”を考えていきます。

銭湯にある家具に着目し、自分の家のように使っているという発見から、自分の家の拡張としての“銭湯”。

銭湯の歴史に着目し、2050年の“銭湯”は?という時間軸からの考察。

家から銭湯のあいだに着目し、銭湯という閉じたコミュニティへの緩衝体となるもののデザイン。

など、さまざまな観点が話し合いで生まれていきました。

このトラックのテーマである“銭湯”という概念とは何なのか、授業を進めるごとに少しずつ感じられてきました。

サードプレイスなどという簡単なものではなく、限りなくファーストプレイスに近い場所が“銭湯”であると思います。

それがどれだけ閉じられたコミュニティだとしても、近所付き合いすら少なくなった現代のまちに点在していれば、活気が生まれてくると思います。

引き続き、新しい“銭湯”とはなにか探していきましょう。

(TA:村田錬太郎)

 

 

<トラック5>

担当:針谷將史、柳澤潤 TA:黒柳静希

4月24日(月)総合デザインスタジオ第三回目の授業が行われました。トラック5では先週、各自「スモール・インフラ・ストラクチャー」について調べてもらった中から、具体的な地域を選定しフィールドワーク調査にしたものを1人ずつ発表してもらいました。

自分のリサーチしてきた地域をA0サイズの地図に出して、気になった点をプロットしている生徒がいました。A0サイズで印刷すると、その地域の駅や幹線走路と商業施設との関係、川と住宅街との関係、緑地面積などが一目でわかります。その地域を知る上で、広域のマップを出してみることは重要なことなので、参考にしてください。

また、各地域のコンビニエンスストアをマップにプロットしていき、コンビニの集客範囲を可視化している生徒がいました。先生方からはコンビニが地域に確実に根付いている反面、地域性がないことを空間やデザインを通して払拭する試みがあると良いのではないかという意見をいただきました。

エスキスを二回終え、今後の方向性が見えつつあると思います。今後は客観的なリサーチを含め、設計を視野に入れた主観的なリサーチがあると面白くなると思います。

TA:黒柳静希


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