関東学院大学

建築・環境学部 建築・環境学科

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理工/建築・環境学会 特別講演会 建築家・坂本一成氏講演会が開催されました

  • Posted by kgu8.
  • 2020/11/30.

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11月16日(月)に行われた理工/建築・環境学会の特別講演会として建築家坂本一成氏の講演会「クリティカル・フォルマリズムの可能性 〜フォルマリズムとリアリズムの葛藤のなかで〜」が13時15分から15時30分までベンネットホールにて行われました.

学内関係者及びOB会である燦建会,また坂本一成研究室OB,JIA関東甲信越支部神奈川地域会の関係者のみの限定公開とし,当日は会場入口での消毒や体温測定と座席を1席ずつ空けマスク着用を義務付けるなどのコロナ感染対策に十分配慮した上で,会場は学内関係者のみとし,webinarによるオンライン配信及びオンデマンド配信も行われました.会場には教員と学生合わせて183名,オンラインには220名の計403名の参加があり,講演会への関心の高さが伺えました.

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坂本一成氏は,フォルマリスティックな建築家として知られる篠原一男氏が主宰する東京工業大学の研究室にて建築を学ばれ,その影響の下1960年代末から建築設計を始められました.本講演では,篠原一男氏の下で学んだフォルマリズムが行き過ぎることによって建築の対象化やアイコン化が進み、消費されていくことへの葛藤と,また,フォルマリズムに対する現実主義や便宜主義といった社会性が行き過ぎることによってもたらされる建築の施設化が,建築の建築性とも言うべき歴史的に担ってきた建築の文化的なあり方を歪めることになってしまうという葛藤の間で,それぞれの思想を相対化するような,リアリズムを前提としたフォルマリズムの可能性を追求する,クリティカル・フォルマリズム(批判的形式主義)の実践をこれまでの作品を通してご解説頂きました.

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建築設計製図やスタジオでの設計課題,あるいはデザインコースへの進路に迷う学生にとって,建築の設計やデザインとは何か,設計の際にどういうことを考えたらよいのか,ということを考える指針になる内容だったと思います.聴講する学生にご配慮頂き大変わかりやすくお話しいただきましたが,それでも学生にとっては難しい内容が多かったかもしれません.私も学生の時に『坂本一成 住宅—日常の詩学,TOTO出版,2001』を購入し,今ではボロボロになるまで何度も読み返し理解に努めました.講演会の冒頭に,柳澤准教授からも紹介がありましたが,『坂本一成,建築に内在する言葉,TOTO出版,2011』や『坂本一成,長島明夫,建築家・坂本一成の世界,LIXIL出版,2016』などの近著もありますので,是非講演会の復習をして欲しいと思います.

坂本一成講演会ポスター最終_light

 

内藤助手