関東学院大学

建築・環境学部 建築・環境学科

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建築・環境学部創設記念 連続講演会 第2回開催報告

  • Posted by kgu8.
  • 2013/12/09.

11月30日(土)、建築・環境学部創設記念 連続講演会の第2回「保存・再生による価値の創造 〜東京駅丸の内駅舎の保存・復元・再生のプロセス〜」が開催されました。


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今回は重要文化財である東京駅丸の内駅舎の再生計画を手がけられた、田原幸夫氏(ジェイアール東日本建築設計事務所)と蓮田常雄氏(東京建築研究所)にご講演いただきました。

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お一人めの田原氏は、2009年に行われた関東学院大学125周年記念事業 連続シンポジウム「建築の今」にて、再生計画案をお話いただきました。今回は「東京駅丸の内駅舎 重要文化財を使い続ける~その意義と課題」と題して、完成なった丸の内駅舎の全貌をご紹介下さいました。

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講演ではF.バルツァーによる初期案と辰野金吾による実施案の紹介から始まって、戦前・戦後における丸の内地区の変遷、また再生計画の財源となった特例容積率適用地区制度など、計画の背景が解説されました。次いでユネスコによって示されたヴェニス憲章とバラ憲章を引きながら、保存復元設計の基本方針が説明されました。後半は数多くのスライドによって、歴史的建造物の保存・再生を考える上で欠かせないオーセンティシティ(真正性)を尊重し、新旧要素の調和と対比を心がけた、優れた建築デザインをご紹介いただきました。

3階以上が復原されたドーム内コンコース(提供:JR東日本)

 

お二人めの蓮田氏は「丸の内駅舎の免震レトロフィット」と題して、地震国日本における文化財保存では不可欠な技術である免震構造の、丸の内駅舎への適用についてお話いただきました。

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建築面積約7800㎡、鉄骨レンガ造 地上3階・一部地下1階、長さ約335mの丸の内駅舎は、大正3年(1914)に11050本の松杭を使って建設されました。再生にあたり、既存の鉄骨は、当時のカタログデータを元に断面性能が検証されました。レンガ壁は現地で採取したレンガ壁と内部鉄骨を模した模型レンガ壁を用いて、加力試験によって特性を評価しました。免震工法の採用には、地下を通過する総武函体、また近接する中央線高架橋の存在が問題となりましたが、免震装置の配置および免震クリアランスが十分に考慮され、既存駅舎の外壁98.8%、内壁79.7%、床組77.8%が保存されました。

既存レンガ壁と内部鉄骨の構造的活用 (提供:JR東日本)

 

後半はショートレクチャー「鉄道駅のレスタウロ」を挟んで、ディスカッションが行われました。会場からは都市景観、地盤の状態、市民による保存運動など、東京駅に関する様々な観点からの質問が多数寄せられ、これからの建築・環境を考える上で欠かせない既存建築物の保存・再生について、理解を深めることができました。

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関東学院大学KGU関内メディアセンターを会場とした今回は、一般の方を含めて141名にご来場いただきました。講演会終了後に併せて行われた、関内地区に残る歴史的建築物の見学ツアーと懇親会にも、多数のご参加をいただきました。

次回「ゼロ・エネルギーの可能性〜ZEB(ネットゼロエネルギービル)を目指す環境技術〜」は2014年2月8日(土)、KGU関内メディアセンターで開催されます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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