総合デザインスタジオ

第6回 中間発表会

2023/05/22

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担当:中津秀之、柳澤潤

専任教員:黒田泰介、古賀紀江、粕谷淳司、酒谷粋将

非常勤講師(建築家):高橋潤、岡路明良、針谷將史、納谷学、Sebastian Gross

助手:村山徹、Yap Minwei

TA:黒柳静希(M2)、村瀬巧(M2)、村田錬太郎(M2)、寺山宇洋(M1)

 

2023.05.22(月)3,4講時目「建築・都市デザインスタジオ」と「すまいデザインスタジオ」の合同授業「総合デザインスタジオ」の第6回目が行われました。新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、自然換気、マスクの着用、ソーシャルディスタンスが徹底されました。

 

この授業では、トラック1~6までの6つのトラックに分かれて行われる授業です。各トラックに複数人の教員が付き、課題が出されます。

 

下記各トラックの授業様子です。

 

<トラック1>

担当:高橋潤、中津秀之 TA:村瀨巧

 

2023.05.22(月)、第6回目の授業が行われました。本日は全トラック合同での全体講評会が行われました。第一課題としては本日が最後となります。

全体講評会では各トラックから代表者が選ばれて発表を行います。

トラック1からはグループ発表として井上さん・高橋さんの交通班と大塚さん・荻尾さんの地形班が発表を行いました。心理地図では大塚さんと荻尾さんが発表を行いました。

交通班の2人の発表では「交通から街を見る」というタイトルで交通と街の変遷として、古い住宅や認定外道路、開港と同時に架けられた橋などを地図にプロットしたものや、古い地図と現在の地図を比較したものを使って街の特徴を発表しました。

地形班の2人の発表では、山手の地形的構造と歴史や歴史的土木遺構などを用いた発表を行いました。

心理地図の発表では調査して見つけてきたものをコラージュした作品を発表しました。

先生方からは大塚さんの心理地図が公共的な空間なのか私的な空間なのかよくわからないものを発見し、本人が違和感を覚えたことが良かったという意見などを頂きました。

 

本日で第一課題は最後となり、次回からは第二課題として設計が始まります。

第一課題で発見できたことや考えたことなどを設計課題に活かして行って欲しいと思います。

(TA:村瀨巧)

 

 

<トラック2>

担当:納谷学、村山徹 TA:村瀨巧

 

2023.05.22(月)、第6回目の授業が行われました。本日は全トラック合同での全体講評会が行われました。第一課題としては本日が最後となります。

全体講評会では各トラックから代表者が選ばれて発表を行います。

トラック2からは石橋さん、久住さん、田邊さんの三人が代表として発表を行いました。

石橋さんはHAGI-STUDIOによる谷中エリアにおける一連のプロジェクトのリサーチ結果と、今後の設計課題で扱う地域として、三浦海岸駅周辺のリサーチを発表しました。

久住さんは、武蔵野市にある三鷹・緑町エリアやむさしのエコreゾートなどを中心に、

地域活動連関図の発表と設計課題として扱う上大岡エリアのリサーチと連関図の発表を行いました。

田邊さんは高知県のあったかふれあいセンターゆずの花をリサーチしたものの発表を行いました。

先生方からは、まちを診断するにあたって、物の循環や人の交流がどのように存在するかなど、様々なことを調べていて興味深かったという感想や、上大岡は扱う範囲としてはスケールが大きいため、もう少しコンパクトなエリアの解像度を上げて調査した方が良いという意見を頂きました。

本日で第一課題は最後となり、次回からは第二課題として設計が始まります。

第一課題で発見できたことや考えたことなどを設計課題に活かして欲しいと思います。

(TA:村瀨巧)

 

 

<トラック3>

担当教員:岡路明良、粕谷淳司、TA:寺山宇洋

2023年5月22日、第6週となる本日の授業は、第1課題の全体発表を行いました。

子安エリアのグループリサーチと並行して進めていた個人テーマを発表しました。

トラック3からは小原さん、勝又くん、佐野くん、安本さんが発表をしました。

講評として、第2課題で設計する敷地は子安に限らず、どこでも良い。だからこそ、なぜ子安をリサーチしたのか。個人テーマとリサーチがどのように関連しているかを能動的に考えていくべき。というアドバイスをいただきました。

この後、トラックごとに分かれ、次回以降の授業の説明をしました。

リサーチ課題から設計のフェーズへと移り、次回からエスキスチェックが始まります。

設計のテーマは「ヒューマンコンタクト;人づきあいのカタチ」です。子安エリアを題材にLIFEに必須のものを再発見し、子安エリア(または自分が選択したエリア)に、「これからのまちの姿」を提案するものです。

ノスタルジックで留まらず、リアルな現状を巻き込んで設計することが必要です。また、ローカルなところから普遍的な問題に結び付いていくことが良い提案に繋がるのではないでしょうか。

そして次回までの課題として、敷地設定とコンセプトを考えてくることが出されました。

最後に、総評として粕谷先生から「全体講評ではグループリサーチで行ってきたことと、個人テーマの関連が伝わっていなかったため、その経緯を説明する必要があった。」というアドバイスをいただきました。

 

TA:寺山宇洋

 

 

〈トラック4〉

担当:Sebastian Gross+Yap Minwei TA:村田錬太郎

 

第6回 中間発表

今回は中間発表です。トラック4からは、石渡くん、齊藤くん、浅見さんが代表して全体で発表しました。

・モノがつくり成す銭湯 〜人をつなげるモノ、自分の領域を守るモノ〜 (石渡)

「自分のモノ」を持っていくことで、銭湯を日常に変える。それを、いろんな人が使うことでコミュニティを広げていく。

縁側、壁の棚、などモノと空間の関係でリノベーションしていく。

・里山コミュニティから始まる地域活性 (齊藤)

現在、銭湯が抱えている問題として、閉じたコミュニティに入りづらいことや、絶対的なニーズがないということがあげられる。

若者を呼び込む取り組みや、子育てしやすい場など、銭湯+αの何かを探していく。

・銭湯から広がる新しい生活様式 (浅見)

現代社会において必要がなくなった銭湯に、あるプログラムを加えることで、現代の新しい生活様式をつくれないか。

「家→銭湯→仕事場」、「仕事場→銭湯→家」のように、今まで「家→仕事場」という最短距離の生活様式のあいだに銭湯を組み込みたい。

トラック4の全体の講評として、まだ新しい“銭湯”という概念が見えてこないという意見が多かった。

かつて必要とされていた銭湯が、現代ではどんなことに置き換えられるのか。

また、銭湯のプログラムの話よりも、もっと空間やランドスケープ の部分を面白がったほうが良いという意見もあった。

例えば、銭湯といえば水であるから、空間と水という視点から、銭湯を見つめ直すと新しい”銭湯“が生まれるかもしれない。

 

(TA:村田錬太郎)

 

 

<トラック5> 

担当:針谷將史、柳澤潤  TA:黒柳静希 

 

5月22日(月)総合デザインスタジオ第6回目の授業が行われました。今週は中間講評としてトラック5からは、神林さん、佐藤さん、高橋さん、蝶野さん、増田さんの計5名に代表で発表してもらいました。トラック5では、地域の中でボトムアップ的に整備される小さなインフラ「スモール・インフラ・ストラクチャ」を内包する都市や、建築空間の構想から、社会的な問題や自らのテーマを掘り下げ、私たちの未来の暮らしを考えることを目的とし、5週間リサーチをしてきました。代表者5名の発表内容を紹介します。

・神林さん 「創造活動拠点すばる」と題して、大和地区にある雑木林地帯に地域の町工場を設計し、地域交流を図る計画。

・佐藤さん 「神社・寺」を「スモールインフラ」と捉え、神社が持つ安心感を地域に開き、子供を対象に還元していく計画。

・高橋さん 「掲示板」が地域に根付く「スモールインフラ」と定義し、掲示板の成り立ちから運営方法まで調査し、住民主体で街の個性を出していく空間を模索していく計画。

・蝶野さん 「グリーンインフラ」をテーマにし、それをよりパーソナルな空間にするべく日常の鱗片にグリーンインフラを落とし込んでいく計画。

・増田さん 横須賀市追浜町にある山から見える景色を「スモールインフラ」と定義し、山道の断片に見える追浜の美しい景色を地域に開いていく計画。

蝶野さん、増田さんへの講評として、ヤップ先生から、グリーンに表面的で心理的な効果を期待するのではなく、グリーンがもたらす地球温暖化防止やヒートアイランド現象の緩和など現実的に考えることも重要という意見をいただきました。

村山先生からは、スモールインフラに対する着眼点とテーマは良いが、それを後半のデザインと結びつけるが難しいが、単純に環境装置をつけるのは避けた方が良いという意見をいただきました。

トラック5を担当する柳澤先生、針谷先生からは、説得力を増すためのプレゼンテーションの表現やタイトルの重要性を指摘していただきました。リサーチしたことを設計にうまく繋げられるよう、この1週間を大切に頑張ってください!

TA:黒柳静希


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