授業紹介
建築エンジニアリングコース
建築構造実験
第3回 木造梁の曲げ実験 <建築構造実験>
- Category: 建築構造実験
- Posted by kgu4.
- 2016/10/19
第3回の講義では、スギとベイマツの2つの材種を用いた曲げ実験を行いました。
木材を梁に使用した際に、どのように変形し、どのくらいの力まで耐えることができるのかとその時の損傷の程度に着目し実験を行います。はじめに先生から諸注意や作業内容についての説明がありました。
※この曲げ実験は主に住宅における柱の上に横たえて、屋根や棟の重みを受ける部材である梁を想定しています。
(1)試験機
アムスラー型加力装置を使用しました。この試験機は最大300tfまで押すことができます。ちなみに150tfまで引くこともできます。
アムスラー型加力装置
質量の計測 年輪幅の計測
設置箇所とひずみゲージ箇所に墨付け 試験体設置
(3)実験中の様子
実験を行う際は、安全のためヘルメットを着用します。
加力と同時に変形のデータを取り、押されていくにつれてどれだけ変形しているのか、
わかるようにグラフを更新しながら行っています。
実験最中の様子 実験中のデータグラフ
加力中の様子
(4)実験結果
スギ加力後(Max29.3tf)
ベイマツ加力後(Max17.7tf)
最後に先生から2種類の壊れ方について、今までの講義で学んだ理論との関係性や、スギは最大荷重を超えた後でも壊れた箇所がはっきりとわかりますが、ベイマツは間近でみて分かる程度で、例えば、地震による建物の部材が壊れているのかの判断は難しいということを指導なされていました。
受講生は今回の実験をお通して木造梁の構造上の特性を学ぶことができたと思います。
また、実験データを基に様々な関係性や特性を把握し、今後のレポート提出に向けてしっかりとまとめていきます。
次回の第4回目は、第2回目に作製した「配筋が納められた型枠」に、コンクリートを調合し、打ち込んで鉄筋コンクリート造梁を作製します。
TA 大久保