関東学院大学

建築・環境学部 建築・環境学科

授業紹介

建築設計製図

建築設計製図II

建築設計製図Ⅱ 第9回

  • Category: 建築設計製図II
  • Posted by kgu2.
  • 2018/12/12

2018年11月29日(木)、建築設計製図Ⅱの第9回授業が行われました。

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今回から全員、最小限住居の図面模写に入ります。まずは1/50の平面図です。

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授業の最初に日置先生からパワーポイントを使って1/50の図面の描き方順序について説明が行われました。壁の描き方や開口部を早く描くための描き方のコツをお話ししていただきました。

また今回冬休み中の課題である軸組模型を作成するのに必要な伏図と断面詳細図の見方の説明も一緒に行われました。分かりやすく言うと、構造図では平面図にあたるものが伏図、断面図にあたるものが軸組図となります。これらはすべて同じ向きに描きます(今回ではすべて西側から)。その他「ベタ基礎」と「布基礎」の違い、床下換気口、筋交い、材料の取り合いなど現在の建物の建て方と違う点についてなどの説明をしていただきました。

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続いて関先生より増沢洵「最小限住居」の図面や写真を参考に説明をしていただきました。昭和27年の日本で住居を持つという事、当時の建設費用などの時代背景なども交えながら解説をしていただきました。

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また大沼先生からは黒板を使って冬休みの課題である軸組模型の作り方、必要な道具や材料、作業の進め方のコツを説明していただきました。軸組模型を作る際は、「自分たちが実際に建物を建てる気持ちで作業を進めてください」とお話しされていました。

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今回から多くの学生が平面図に入りましたが、終わった生徒は続いて立面図に入ります。授業内での完成を目指してスケジュールをしっかり管理するようにしましょう。

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授業の最後に毎週の宿題であるスケッチ課題の講評が行われました。

まず先週の課題であった篠原一男「白の家」についてですが、「日本建築の伝統的な建物、伝統は出発点であり得ても回帰点ではありえない」、「『白の家』であって『白い家』ではない、彼は家を白くしたかったわけではなくこの建物が日本の伝統建築の延長線上に近代という時代があると考えていた」といった考察をしてきた学生がいました。

内藤先生からは、「篠原一男の考えには永遠性というものがあります。メタボリズムなどの取り換えていくという考えに対して、物の価値は変わらないという考え」とのお話でした。またキーワードとして谷崎潤一郎の「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」をあげておられました。

次に今週の課題であった原広司の「反射性住居」についてですが、学生たちの考察では、「篠原一男との共通点。数学者を目指していた建築家である」「完全な左右対称平面、光が入ることによって非対称の現象が起きる」「トップライトを使用。住居に都市を埋蔵する」という考察がされていました。原広司は近代主義建築の持っている均質空間を批判していた建築家です。彼の作品で有名なものに京都駅があります。建築当時はその特異な外観の為、京都の街並みに合わないなど都市の景観などの分野で批判を浴びることもありましたが、現在は歴史ある京都駅の玄関口として京都を訪れる人のシンボルとなっています。京都を訪れる機会があれば、この建物をつぶさに観察し、彼の考えていた空間について追体験をしてみましょう。

 

最後に篠原一男の住宅図面がもたらす空間のプリントを読みながら、図面の意味についてのお話がありました。中でも建築図面はスケールに応じて抽象化させているというお話が重要でした。秋学期後半の1/50の課題では前半の1/100に比べて図面の密度が全然違うと感じるのではないかと思います。今後、自分が描く図面一枚一枚、撮った写真一枚一枚に責任を持って、作業を進めるようにしてください。

次回のスケッチ課題は 伊藤豊雄「中野本町の家」です。

 

 

以上です。

 

TA:花城輝、スリースマン洋マイケル

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