関東学院大学

建築・環境学部 建築・環境学科

授業紹介

建築デザインコース

建築・環境学科

地域施設デザインスタジオ

第14回 ゲストクリティーク〈地域施設デザインスタジオ〉

  • Category: 地域施設デザインスタジオ
  • Posted by kgu3.
  • 2020/02/06

2020年1月16日(木)「地域施設デザインスタジオ」の第十四週目の授業が行われました。

今週はゲストクリティークです。この授業での最終講評会として、春学期のハウジングデザインスタジオの担当でもあった柳澤先生、ハウジングデザインスタジオの非常勤講師で建築家の高橋潤先生、今年度、設計製図Ⅰの非常勤講師をされた建築家の津野恵美子先生、浦賀のドック見学でもお世話になった横須賀市役所公共建築課の亀井泰治さんをゲストとしてお招きし講評会を行いました。会場は1階のホールです。

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前回の講評会で選ばれた最優秀作品5点と、優秀作品3点の発表を行いました。最優秀作品は井川日生李、関拓海、野口航、馬場夏月、松崎優佑の5名の作品です。優秀作品は伊藤理央、鈴木美祐、松田達也の3名の作品です。

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最優秀作品をいくつかご紹介いたします。

 

関 拓海:「Prototype of shelter」

浦賀は海と山に囲まれているため防災的視点から見ると弱い街である。防災施設をただ置くのではなく、そこが日常的にも機能し街を豊かにする存在としての建築を提案する。

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先生方のコメント

・防災とランドスケープ的建築を結びつける発想は良い。

・普段は地域センターとして利用できるのは良い。

・プログラムは良いが、デザインとしては地形にまかせすぎているのではないだろうか。開発されたグリッドの街との融合をもっと考えるべき。

 

松崎 優佑:「玉石混淆」

浦賀ドックのある広大な敷地を選定した。そこに既にある歴史的エレメントを保存しつつ、別の建築的エレメント(柱、屋根、ランドスケープ、家具)を別々に設計した。あえてそれぞれのエレメントを結びつけず配置することで、恣意的ではない“ずれ”が生じ、そこが面白くなるという新しい設計手法の提案。

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・この大きなスケールの感覚は面白い。

・これが実際にあったら浦賀のことをとても理解できるのではないだろうか。

・もっと俯瞰した模型が欲しい。

・アクティビティの多様性を訴えるのではなく、解釈の多様性を訴える提案なのではないだろうか。

 

馬場 夏月:「晴れた日のお昼ごろ」

浦賀の特徴として、むき出しの崖に着目した。崖の上と下で別れてしまった人、生活などを公園のような身近で楽しさのある崖に変化させるような公共施設の提案。

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・崖の修景として、人の居場所をつくるのは面白い。

・ある種の経済的活動などがあると、意義があり、説得力がでる。

・土木的要素を入れたらさらに良かった。

・上下のつながりだけでなく、横のつながりも実は大切。

 

発表の後、後ろに貼られた全員のコンセプトボードを見た印象から選出された作品についての講評もありました。

 

最後にゲストの方々に最優秀者を1名だけ決めていただきました。選ばれたのは馬場 夏月さんです。私も彼女の作品は好きな作品の一つで、ネガティブな存在をポジティブな存在に転換させるような提案でした。とても楽しそうで、実際にあったら行ってみたいと思いました。

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先生方の総評として

・敷地からプログラムまで考えることはとても大変なので、よく頑張ったと思う。

・人がいない場所では機能を見出しにくくなる。しかしそこに建築のデザインとしてどうすればよいかを模索できてよかった。

・街のコンテクストが強く、そこに引っ張られている作品が多かった。

・スケールが大きくなるのは良いが、人の居場所などの話が飛んでいる作品が多かった。

 

今年度の地域施設デザインスタジオでの講評会は本日で終了です。バーティカルレビューに選ばれた学生は少しでもブラッシュアップできるように頑張ってください。この授業で学んだことはとても大きな財産になると思います。4年生になってもここで学んだことを活かし、頑張っていってください。

来週はポートフォリオ提出となります。今回の作品をしっかりとまとめ上げましょう。

TA:上松