関東学院大学

建築・環境学部 建築・環境学科

OB達との対話

すまいデザインコース いままでとこれから ⑤

すまいデザインコース いままでとこれから ⑤
──今、具体的にどのような仕事をされていますか?
吉崎:ベッドの製造から販売まで行う会社で商品開発の仕事をしていまして、主に寝装品ですね。マットレスにつけるシーツとか布団カバーの開発と、あとは枕関係も開発に携わっています。
──インテリアと部屋の関係、部屋と家の関係、家と周辺の関係とを考えている中で、例えばこういう時に女性の視点が生かせるんじゃないかなということはありますか。
粕谷:住まいを設計するということは単に建物を設計するのではなく、ライフスタイルそのものを設計していく、提案していくことですよね。そのときに、生活全般へのきめ細やかな感覚という点で、女性は優れている場合が多いと思います。すまいデザインコースは、それを生かせるコースだと思います。
──実際どんなものを希望されたりしますか?女性は。
吉崎:ピンクとか赤系を寝具に持ってきたいという声は多くて、ショールームにいらっしゃる方でも奥様が主導権を握って寝具を決めるという事が多いですね。なので女性の意見のほうが受け入れられ易いというか共感しあえるところがあるので、そう言った点では女性のほうがこういった仕事に向いているのかなという印象はありますね。
──生活空間を造っていく時の主導権は女性なんですね。
吉崎:そうですね。お金を出すのは旦那様で、それを動かすのは奥様ですね。
粕谷:奥さんが赤い寝具が良いというと、ご主人はしぶしぶ、という感じ?(笑)
吉崎:やっぱり奥様には勝てない部分はあるのかなという感じは多いですね。
──女性の視点で参考になる部分はありますか。
粕谷:設計する上で、自分は男性だから、あるいは女性だからということを普段あまり意識していないのですが、実際に仕事で住宅の打合せをしていると、女性の方が衣食住に対する意識の高い場合が多いですね。そうすると、例えば料理ひとつをとっても、どういう風にデザインしたら使いやすいキッチンになるかなど、女性の意見を聞くのは、やはり参考になります。

また、建築とか住宅設計というのは、ある程度、直感を信じた方がいい面があります。自分がいいと思う感覚には何か必ず理由があるので、それを相手に伝えることができれば、受け入れてもらえる可能性が高い。もちろん、裏づけとか説明は必要ですけれど。先に理屈があって答えを出していくのではなくて、先に感覚があっていいと思う。女性は男性よりも自分の直感や感性を大切にしている場合が多いので、その点で有利だと思います。
笹井:私も結構考えずにパッとひらめいたものをスケッチブックに書いて、形から入っていくタイプだったんです。とりあえず思いついたものを書いて、先生に相談するという感じで、それをちょっと手直しして、じゃあこのまま行こうというのが多かったので、こんな思いつきだけでいいのかなと思うことがあったので、いまのを聞いて安心しました。
──笹井さんはどんな後輩が入ってくるといいと思いますか。
笹井:いまも先輩と後輩との関係がすごくいいと思っていて、先輩も優しくてアドバイスをくれたりするので、このままの関係が続いてくれたらいいなと思います。

授業で分からないことも先生に教わるだけでなく、自分では難しいなと思うところもお互いに教えあったり、そういう上下関係が出来たらいいなと思います。
──何か女性とお仕事をしていく中で、ちょっと発想が違うなと思うことはありますか。
粕谷:発想が違うというのはいますぐには思いつかないですけど、1つ確実なのは住宅の場合なんですけど、施主と打合せするときですね。小さなお子さんがいる場合とか、打合せに男1人で行くより、女性が行くほうが相手は話しやすいですよね。それは間違いないと思います。
──女性の方がコミュニケーションが上手?
粕谷:それもあると思います。また、女性は出産・子育てなどライフスタイルの変化が多く、一般に生活への意識も高いので、お互い女性として共感を得られる場面が多いと思います。
吉崎:そういう意味では、私たち女性のほうが現場でのアドバンテージが高いかもしれませんね。
Profile
すまいデザインコース いままでとこれから ⑤

(左)教員:粕谷淳司専任講師 専門 建築設計、住居系建築
(中央)在学生:笹井さやかさん 工学部建築学科2年
(右)OG:吉崎千里さん 2007年工学部建築学科卒業 株式会社シーリー・ジャパン勤務

デザインスタジオ パンフレット 連続講演会「建築・環境を考える」 建築・環境棟(5号館)完成記念シンポジウム エネマネハウス2015 建築・環境棟 環境・省エネルギー活動と学修教材 建築展 教職員の公募