関東学院大学

建築・環境学部 建築・環境学科

OB達との対話

建築エンジニアリングコース いままでとこれから ②

建築エンジニアリングコース いままでとこれから ②
──学生時代はどんな勉強を?
平野:学部の1、2年のとき、構造力学の授業を高島教授が担当されていて、構造や力学の基礎を教えていただきました。最初に勉強した構造や力学の基礎の部分が、いまの仕事にも役に立っていると思います。
──高島教授は平野さんのことは覚えていますか?
高島:もちろん、覚えています。
──どんな研究テーマだったのですか?
平野:植物の葉の脈を解析して、建築の構造に活かせないかとかですね。自然環境にあるものを建築物に応用できないかと。
──本間さんはどんな勉強を?
本間:実験を中心にやっています。研究対象は方丈部材、梁と柱をつないでいる部分の部材ですね。いい留め方はないかとか、工夫しています。あるいは、地震で壊れたものを見て、どういう方法で対処すればいいのかとか。
高島:このコースで学ぶ構造には、災害からどう守るかというテーマもあります。地震大国日本は、また防災を含めた構造学の最先端にいるともいえます。
本間:人の命を護るという意味でも、構造というのは非常に大切だと思いますね。実際に3.11の被害調査で、千葉県の旭市に調査にも行きました。
──新しい学部で、女性にどんな学びをしてほしいですか?
高島:建築に男女の差はありません。卒業生の長谷川逸子さんが典型的ですが、ああいうパワーのある人はインターナショナルに活躍しています。
──平野さんのいまの具体的なお仕事は?
平野:うちの会社は公共建築が多いので、大学の施設や図書館などを多く扱っています。4月には埼玉の飯能で図書館ができます。そこは丸太を使っているので、材料や加工の実験をたくさんやりました。今度それが竣工します。それの構造の部分を担当していました。
──女性のこういうところが活きるというようなことはありますか?
平野:構造屋さんですから、現場に行って、安全靴を履いて、ヘルメットをかぶって、検査とかをするんですね。現場は杭屋さん、左官屋さん、鉄筋屋さん、コンクリート屋さんというように、多岐に渡る人たちがいます。私が女性だからというのもあるかもしれませんが、何をやっているんですかってすぐ聞けちゃう。みんな親切に教えてくれますよ。学生のうちから、誰にでもコミュニケーションを取れるようにしておくといいですね。
──建築・環境学部でもそういう部分を大切にしながら学んでほしいですか?
平野:そうですね。それと後輩の皆さんは、構造だけ、みたいにならないよう、デザインや設備のことにも興味を持っていたほうが視野が広がります。
本間:私は3年生まで建築デザインの勉強を中心にやっていたんですけど、いまの研究室の先生に出会って「構造、いまからでも大丈夫だよ」と言われて、やってみようと。4年になってから、毎日10時間くらいつきっきりで教えていただきました。
──どんな後輩が来て欲しいというのはありますか?
本間:男女は関係なく、へこたれない子に来て欲しいですね。
高島:構造、生産とかって、もしかしたら、女性はやりたくないなって言うかもしれない。でも、構造が女性に向いていないということはありません。さっき平野さんも言っていましたけど、現場で堂々と話を聞けるというところは女性の積極性の顕れでしょうし、現場で女性を見ると皆さん活き活きとしています。
──建築・環境学部に期待していることは。
平野:就職が有利そうだからということで、勉強するコースを決めるのではなくて、いろんな事に好奇心をもち、好きな事を勉強して欲しいですね。今度、学部になるという事は、勉強する幅も増えると思うんですよ。先生も増えるんですか?
高島:女性の専任教員がいなかったんですが、これからは、女性の専任の先生もいらっしゃいます。そのため、より女子が学びやすくなるかもしれませんね。
本間:建築の勉強をして恵まれていると思うのは、先生方が根気よく教えてくれたので、途中からでも構造の勉強をやっていけました。そういう部分は、先生方に新学部でもやっていって欲しいです。
Profile
建築エンジニアリングコース いままでとこれから ②

(左)OG:平野薫さん 2008年大学院工学研究科建築学専攻博士前期課程修了 株式会社石本建築事務所勤務
(中央)教員:高島英幸教授 専門 建築構造
(右)在学生:本間小百合さん 大学院工学研究科建築学専攻博士前期課程2年

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