関東学院大学

建築・環境学部 建築・環境学科

OB達との対話

建築デザインコース いままでとこれから ①

建築デザインコース いままでとこれから ①
──大学では建築デザインをどのように学びましたか。
安部:学生時代は主に設計課題があって、集合住宅や個人住宅、もう少し視野を広げて地域の交流施設など、そこに何が必要か自分で考えて提案するかたちで、設計を学びました。また、インテリアなど規模の小さいものから大きいものまで、たくさんの種類の設計をしました。一番楽しかった課題は集合住宅の課題です。敷地は、学校の近くの野島の設定で、25戸くらいの集合住宅でした。
柴:私はいま、地域施設の課題を終えたところです。代官山のヒルサイド・テラスのリノベーションの課題をやりました。2年の住宅設計の課題ではジャズ演奏家の家を設計して、東京建築士会主催の「住宅課題賞」に出展しました。
──建築デザインの中で、女性の役割や特性を生かすことで、どういう展望が開けるか、お考えを聞かせてください。
黒田:建築のデザインは、バランスをとることがとても大事だと思います。建築は不特定多数を相手にするもので、ジェンダーとか、いろんな肉体条件の違う人たちが利用する世界ですから。女性の先生からも意見をもらう事も必要だと考えていて、女流建築家にも講師陣に加わってもらいます。
──今、具体的にどんな仕事をされていますか?
安部:私の会社は国内外問わず、様々な種類の仕事を数多く行っていて、規模が大きいものが多いです。公共施設も同じく、規模の大きなものです。住宅も、戸建てではなく大型の集合住宅の開発が多いですね。オフィスビルや商業ビルもやっていますし、種類は問わず幅広い分野で仕事を受けています。仕事は基本的に3~5人のチームで、いくつかの物件を抱えながら業務を進めています。
──先輩から後輩に、これはやっておいたほうがいいよと、というアドバイスはありますか?
安部:私は学生のときに、小さい住宅やインテリアの事が好きで、いろいろと見て回ったりしましたが、雑誌やインターネットでモノを見た気にならないで、とにかく実際の現場を見に行って欲しいですね。
──後輩たちに期待することはありますか。どんな人が建築を学ぶのに合っているとか。
安部:あきらめない人、忍耐強い人ですかね。
──柴さんはどういう後輩に来てもらいたいですか?
柴:建築以外でも、部活とかいろいろなことに興味を持っている人がいいなと思います。建築って人間の生活に直接関わることなので、建築のことだけじゃなくて、建築を勉強していない人の話とかを聞く事も必要だし、色んな人の行動や考え方を見ておいたほうが、デザインの幅が広がるんじゃないでしょうか。
──建築・環境学部に対する展望や、どんな学生にデザインを学んでほしいというのは、ありますか?
黒田:元気な人を募集しています。絵が描けなくても、数学が出来なくてもいいから、建築に興味があるとか何かをつくってみたいという人がいいですね。技術はあとからいくらでも身につきます。やる気があれば、後から結果はついてくるものです。そういう気持ちは持って生まれたものだと思います。へたくそでもいいから、元気な人を募集したいです。
──建築のデザインをするときに、大切にしていることはありますか。
安部:物事や人をよく見るとか、自分の行為の中で、感覚を大事に磨かなくてはいけないなと、社会に出て仕事をするようになってから、改めて思いました。普段の生活から自己も他者も、よく観察をする事が大切だと思います。
黒田:すべては、観察から始まります。
安部:人の行動と世の中の動きを見ていないと空間もつくれない。
黒田:設計だけでなくて、研究でもそうです。常に求めて、探し続けていないと答えは見つかりません。デザイナーの人は解決方法や美しいかたちを考え続けています。家族といても、ご飯を食べていても、風呂に入っている間も、無意識のうちに考えていて、何かのきっかけでアイデアがパッとひらめくのです。無意識に考え続けてきたからこそ、ひらめきを得ることができるんです。
──柴さんはできていますか?
柴:まだ無意識ではできていないので、これからやらないといけないと思います。訓練中です。
黒田:それでいいと思いますよ。
Profile
建築デザインコース いままでとこれから ①

(左)OG:安部絵理香さん 2012年工学研究科建築学専攻博士前期課程修了 光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所株式会社勤務
(中央)教員:黒田泰介教授 専門 建築計画、建築・都市の再生

(右)在学生:柴侑里さん 工学部建築学科3年

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