関東学院大学

建築・環境学部 建築・環境学科

授業紹介

建築・環境棟 環境・省エネルギー活動と学修教材

(1)ダブルスキンと自然換気

中間期における温熱環境評価<環境省エネ活動(1)>

  • Category: (1)ダブルスキンと自然換気
  • Posted by kgu9.
  • 2016/11/09

マルチモードダブルスキンが付属しているスタジオの中間期における自然通風効果(温熱環境)について調査しました。

中間期にスタジオで自然通風を行うことで、冷涼感を得ることができ、温熱環境が改善される効果が期待されます。

温熱環境とは図1に示す6つの要素から成り立ち、また評価基準としても用いられます。

 

図1

図1 温熱環境6要素

表1

 

温熱環境を評価する方法はいくつかありますが、本測定では一般的によく用いられている予測平均温冷感申告(PMV)と自然通風利用建物向きに開発されたAdaptive Modelと呼ばれるこの2つで評価を行いました。まずPMVで評価する場合、環境側要素については写真1のPMV計を設置し測定を行います。人体側要素については測定中のスタジオに在室した学生がどんな作業をしていたかの代謝量とどんな服装をしていたかの着衣量を設定します(写真2)。これらを用いて方程式を解くことで、PMV値を算出します。PMV値は±0.5の範囲が快適域と呼ばれています。結果を図2に示します。

 

写真1

写真1 PMV計

写真2

写真2 スタジオおよび学生の様子

図2

図2 スタジオのPMV値

 

午前中は比較的に晴れていましたが、午後から曇りとなったため外気温が下がってしまいました。それに伴いPMV値についても若干減少傾向を見せているものの、快適域から外れることはありませんでした。一日を通して安定した温熱環境が得られている結果となりました。

 

次にAdaptive Modelでの評価です。このモデルは自然換気可能な建物に在室する居住者は、空調された空間にいる居住者よりも室温(正確には作用温度)の許容範囲が広がることを示しているものです。同モデルでの外気温による室温の許容範囲を図3中の実線(90%の居住者が許容)、点線(80%の居住者が許容)に示しています。本測定では作用温度の代わりに写真1のグローブ温度計によって測定されたグローブ温度を用いて評価しました。その結果を図3に示します。

 

図3

図3 スタジオの快適温度分布

 

全測定値が許容値の80%以内にあり、さらにその内測定値の8割以上が90%以内にあり、温熱環境が非常に良好なことがわかりました。

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